学生相談室

コミュニケーションってなんだろう?

kokoro.gif皆さん、夏休みはいかがでしたか?過ごし方はいろいろでも、それぞれ二度とない大切な「時間」が流れ、そこには「自分自身」を含めた様々な人との関わりがありコミュニケーションがあったでしょうね。
 さて、「コミュニケーション」という語を国語辞典でひいてみると、「ことばや動作などによって、たがいの考えや気持ちを伝え合うこと」とあります。「コミュニケーション」と聞くと、つい「ことば」で「伝えること(発信)」だけを思い浮かべてしまい、それがうまくいかないと全て「発信者」側の力不足のように感じてしまいがちです。しかし、実際には具体的な「ことば」以外のメッセージを互いにやり取りし、常に大きな影響を与え合っているといえます。コミュニケーションがスムーズでないな・・と感じるときには、発信者としてだけでなく受信者としての自分のありようにも目を向けてみる必要があるかも・・?
小中学生との活動の中でとても印象深かったことに、「ピンポン」(卓球というよりもここではこの言葉がピッタリ・・)があります。卓球台をはさみただ黙々と相手の打ったピン球を返すという時間を重ねるうち、一時的に元気を失い登校しづらくなっている子どもたちの多くが少しずつ元気を取り戻していきました。なぜ・・?今振り返ってみると、そこには「ことば」はなかった(お互い全く無言という場合も・・)けれど、1球打つごとにピン球とともに行き交う「相手への気遣いや思い」があったと思うのです。相手の様子に目を配りその内面を推し量って慎重に大事にラケットを振るお互いがいて、相手の「ピンポン」の腕前は?どこに打ったら返しやすいかな?今どんな気持ちでいるのかな?など・・。それは温かなメッセージが豊かにやり取りされる、まちがいなく「コミュニケーション」の時間だったのだと思います。
「ことば」(もちろん伝える中身も)という表面に見えるものは重要です。しかし、人との関係性を真に築くためには、水面下にあるはずの「何かを伝えたい」「つながりたい」という相手への思いが大切ですね。
学校法人山口学園 
学生相談室本部内相談室カウンセラー  小原祥子