同じモニターを見つめる、学びの秋。
地域と学校をつなぐ「学校元気アップ地域本部事業」の活動として、2016年から始まった新豊崎中学校パソコン教室。あいにくの雨の日でしたが、新豊崎中学校パソコン部を中心に、たくさんの中学生が参加しました。学びのテーマは映像制作ソフトの使い方。文化祭のための映像作りの手助けになるように、ソフトの紹介から使い方までを講義します。講師を務めたECCコンピュータ専門学校生の前田さん、牛さんは自身の経験談を交えながら映像制作の流れを実際にソフトを使いながら説明していきました。サポートとして佐田さん、田村さんが中学生たちの作業を見守ります。限られた時間の中でどうすれば一番わかりやすく伝わるか、講師とサポーターの真剣な眼指しに中学生たちには、技術だけではない何かが伝わったにちがいありません。
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講座開始早々にトラブル発生!予想外の出来事ながらも其の場で対策を考えてリカバリー。こうした経験は講師役の学生たちにとっても学びがあります。
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中国からの留学生・牛さんが自身が動画編集にハマった経緯を、きっかけとなった映像を見せながらプレゼンテーション。
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今回、メインの講師役を務めた前田さん。想定外のこともありながらも、講義が終わった後は「楽しかった」と自信を深めていました。
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すでに3回目の参加という、サポート経験豊富な佐田さん。「理解が追い付いているか確かめながら進めています」と、さすがの風格。
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田村さんは尊敬する佐田先輩を手伝いたいと、初のサポート役として参加。普段はオープンキャンパスのスタッフも務める行動派。
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教室には20名近い参加者が集まりました。パソコン部の生徒が中心なので、基本操作はお手のもの。繰り出される技術用語にもしっかり付いていっていました。
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途中休憩の合間にも、講師・サポーターでミーティング。残りの時間の配分や気になることを共有します。学年も所属もちがう学生たちがこんなふうに協働できるのがボランティアの醍醐味でもあります。
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講義の最後は、中学生からの質問コーナー。「好きな野菜は?」という珍質問にも笑顔で答えた学生たち。自らの学びのこと、学校のことなどを中学生たちに話しました。
前田裕輝さん
ECCコンピュータ専門学校
IT開発研究コース・1年
- ボランティアを終えての感想
- ちょっと早口になってしまったのが反省点です。あとは時間が余ってしまったこと。いろいろ想定外があったけど、終わってみると楽しかったです。全体としては思っていたように着地できたかなと。中学生たちが好奇心をもって取り組んでくれたこと、想像力の豊かさに驚きました。
牛 宝倫さん
ECCコンピュータ専門学校
システムエンジニアコース・1年
- 動画編集ソフトについて
- 今回学ぶ対象になっているソフト「Aviutl」は、私が2015年から使い続けています。日本のテレビ番組が好きで、架空の情報番組を作っている人たちの動画からこのソフトに出会いました。日本のニュース番組をよく見るのですが、映像の勉強にも、日本語の勉強にもなります。反省点はこの教室の下見をしておけば良かったかな、と思います。
佐田律己さん
ECCコンピュータ専門学校
Webデザインコース・3年
- このボランティアに参加したきっかけ
- 人に教えることをしてみたいな、と思い参加しました。今回で3回目になります。常に状況を見て、できるだけ臨機応変に対応できるように心がけています。春から社会人になります。人から頼ってもらえるような仕事ができるようになりたいです。
田村陸人さん
ECCコンピュータ専門学校
Webデザインコース・2年
- このボランティアで難しかったところは
- オープンキャンパスのスタッフをしているので、高校生と話す機会は多いのですが、中学生は初めてでした。やっぱり中学生なので、間違った設定や状況のままで、そのまま進めていたり、思ってもみないことも多くありましたが、それぞれちゃんと対応できたので良かったです。
中学生と一緒に何かをする機会って、弟妹がいる人でも意外と少ないのではないかと思います。教えるほうも教えられるほうも、お互いに刺激になるし社会経験になると思います!
(写真左)西川千晴様(学校元気アップ地域本部事業)
3時間近い講義時間だったものの、全員が一度も集中力を切らすことなくレクチャーを終えたことに、まずは驚きでした。普段の機材環境ではないなかで、どうすれば良いかその場で判断しながらカリキュラムを組み立て直していくこともあり、教える側にとっても良い経験になったと思います。動画ソフトやプログラミングなど、パソコンに長けている人はぜひ自分のスキルを中学生たちに伝えてほしいと思います!