300人を前にクイズ大会!
大阪市北区の市立豊仁小学校「クリスマス会」は、何十年もの間受け継がれてきた冬の恒例イベントです。驚きはその完成度! クリスマスソングの演奏、舞台を目一杯使った科学実験、大爆笑の演劇など。サンタクロースやヒーローも登場しました。気がつけば大人も思わず引き込まれるプログラムの数々です。そんなクリスマス会で、ECC国際外語専門学校・日本語学科で学ぶ留学生6名がクイズ大会を開催。それぞれの母国にまつわるクイズを出題しました。初めて異文化に触れる小学生たちも多く、楽しみながら世界を広げていきました。外気温は8度、ぐっと冷え込んだ一日でしたが、体育館の中はまるで音楽フェス会場のような熱気に包まれていました。
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クリスマス会本番を前に、メンバー全員でリハーサルを行いました。本番で使うスライドをチェック。舞台に上がって、マイクを握って話したり、立ち位置を確認したりしていました。
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いよいよクリスマス会がはじまりました。うしろのドアからサンタが登場すると大きな歓声が!子どもたちのパワフルな反応に、ボランティア学生たちも驚いていました。
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クイズ大会の前に、15分間の交流タイム。最初は恥ずかしそうにしていた小学生も、どんどん質問するように。
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中にはハグをする小学生も!留学生の張さんもその大胆な行動にびっくりしつつも思わず笑顔に。
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自己紹介を行った後、クイズ大会へ。答えが分かるやいなや「はい!」という大きな声が!次から次へと手が挙がる様子を見て、留学生たちの緊張もすこしほぐれた様子でした。
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解答者にマイクを持って行くのもボランティア学生の役目。正解した小学生に拍手を送ったり、声掛けを行うなど、場を盛り上げます。
杨 洋さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科(中国出身)
- ボランティアを終えての感想
- 初めての経験でとても楽しく取り組むことができました。小学生のあまりの元気よさにびっくりしました。毎日一生懸命日本語を勉強しているのですが、日常生活では活用する機会があまりありません。ですので、今日は自分にとってたいへん珍しい機会でした。今後もこういったボランティアがあったら、積極的に参加して日本語を磨いていきたいです。
張 堯棟さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科(台湾出身)
- このボランティアで難しかったところ
- 私はもともと大人数の前で話すのが苦手で、今日はチャレンジングな1日となりました。小学生との交流タイムで小学生に「何時?(なんじ)」と聞かれてよくわからなかったのですが、よくよく考えると「何人?(なにじん)」と言っていたことに気付きました。小学生の言いたいことがすぐにわからず、どんな返事をしたらよいのか悩むことが多かったです。また、ハグをしてくれた男の子がいたのですが、最初はどう接すればいいのかわかりませんでした。抱っこしたら喜んでくれたので、私も嬉しい気持ちになりました。
PERMYONG PACHARAさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科(タイ出身)
- クイズ大会の反応はどうでしたか?
- 300人もの子どもの前に立つのは初めての経験で、とても楽しかったです。今日のメンバーの中でタイ人は私だけなので、タイの代表として誇りをもって取り組みました。交流タイムの際、「私はタイ人です」と言ったらピンときていない小学生が多くいました。台湾は知っているけど、タイはあまり知らないようでした。クイズ大会では、小学生がスクリーンに映ったタイのお寺の写真を見て「お城!」「遊園地!」と言っていたのが興味深かったです。
王 品喬さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科(台湾出身)
- このボランティアの良いところ
- クイズ大会では、小学生から想像以上の良い反応をもらえて嬉しかったです。小学生の無邪気な姿や心に癒されました。このボランティアでは、日常で使う自然な日本語を学ぶことができます。小学校の校舎や子どもたちの姿を見ていると、自分も小学生の頃に戻ったような懐かしい気持ちになりました。
毎年様々な工夫を凝らしながらイベントを企画しています。演劇で使った大道具類も自分たちで制作しているんですよ。留学生の皆さんとの交流は、子どもたちが海外の文化に触れる貴重な機会になっています。子どもたちが実際に現地の言葉を使って楽しめるようなプログラムもぜひお願いします!
西川 千晴様(豊仁青少年指導委員)
最初から最後まで大盛り上がりだったクリスマス会。今年の流行がぎゅっと詰め込まれたプログラムに、指導委員の皆さんの熱意を感じました。
引率の日本語学科・澤田先生によると、豊仁小学校へやってくる際、留学生の皆さんが整備された学校周辺の雰囲気にとても驚いていたそう。また、保護者の方々が積極的に学校のイベントに取り組んでいる姿にも感銘を受けていました。留学生にとっても異文化に触れる特別な1日になったようです。