大阪府警のチラシデザインを競う。
大阪府警はメールで犯罪情報を提供する「安まちメール」を運営しています。ひったくり、女性や子どもに対する被害、特殊詐欺などの犯罪被害情報が登録者に対してリアルタイムに配信されています。ECCコンピュータ専門学校グラフィックデザインコースがこの「安まちメール」の登録促進に協力することになりました。コンペ形式でチラシデザインを競い、選ばれた作品は警察署を中心に実際のチラシとして使用されます。
今回の制作テーマとして選ばれたのは、深刻な社会問題となっている「特殊詐欺」。「オレオレ詐欺」ともいわれ、そのターゲットになっているお年寄りに向けたチラシをデザインします。参加したコース2年生〜3年生の学生たちは、大阪府警本部及び大阪府の担当者の方に事前ヒアリングを行い、さらに自分たちでリサーチも行いながらデザイン制作を進めてきました。ここでは、完成した作品の意図を解説するプレゼンテーションの模様、そして選考後に行われた大阪府からの「感謝状贈呈式」の模様をお届けします。
府警本部と大阪府の関係者を招いたプレゼンテーションが始まりました。学生たちはそれぞれ作成したスライドを見せながら、デザインの狙いを説明します。
2年生の大野竜太さんは、ターゲットが高齢者ということから「見やすさ」に重点を置いたデザインに。その意図をフォントや色使いも含めて丁寧な語り口で提案しました。
それぞれのプレゼンのあとには、作品への質疑応答も。学生たちにとっては、デザインをお客様向けに説明する訓練にもなっています。
同じテーマで制作しているだけに、他の学生のアプローチを見ることはデザインの引き出しを増やしていくことにつながっています。
特殊詐欺をなくしたい、という学生たちの思いに触れ、府警担当者の方も真剣な眼差しで見つめます。
今回を機に、初めて安まちメールを知った学生も多々。2年生のドゥックさんは、サービス内容をわかりやすく説明すること、お年寄りの方にわかりやすいデザインを考えるのが大変だったと振り返りました。
1ヶ月の選考期間を経て選ばれたのは、2年生今西涼さんのデザイン。
感謝状贈呈式の模様。大阪府の方からは「今後、ますますのご活躍を期待しています」というメッセージが贈られました。
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府警本部と大阪府の関係者を招いたプレゼンテーションが始まりました。学生たちはそれぞれ作成したスライドを見せながら、デザインの狙いを説明します。
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2年生の大野竜太さんは、ターゲットが高齢者ということから「見やすさ」に重点を置いたデザインに。その意図をフォントや色使いも含めて丁寧な語り口で提案しました。
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それぞれのプレゼンのあとには、作品への質疑応答も。学生たちにとっては、デザインをお客様向けに説明する訓練にもなっています。
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同じテーマで制作しているだけに、他の学生のアプローチを見ることはデザインの引き出しを増やしていくことにつながっています。
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特殊詐欺をなくしたい、という学生たちの思いに触れ、府警担当者の方も真剣な眼差しで見つめます。
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今回を機に、初めて安まちメールを知った学生も多々。2年生のドゥックさんは、サービス内容をわかりやすく説明すること、お年寄りの方にわかりやすいデザインを考えるのが大変だったと振り返りました。
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1ヶ月の選考期間を経て選ばれたのは、2年生今西涼さんのデザイン。
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感謝状贈呈式の模様。大阪府の方からは「今後、ますますのご活躍を期待しています」というメッセージが贈られました。
今西 涼さん
ECCコンピュータ専門学校
グラフィックデザインコース 2年
- チラシ制作に取り組んでみて
- 自分のデザインを選んでいただけてとても光栄に思っています。私はいつもシンプルなデザインを心がけて制作に取り組んでいます。そのため、その思いが間違っていなかった、と感じることができる機会になりました。
私の実家は新聞販売を営んでおり、昔から活字が身近にある環境でした。お年寄りは活字に馴染みがあることを感じてきましたので、イラストよりも文字をメインにしたデザインを行いました。出来たものは祖父や祖母にもチェックしてもらってプレゼンに挑みました。大阪府や大阪府警といった大きな組織から、このように表彰状をいただけた経験は、これからの自身の励みになります。就職活動にも胸を張って取り組んでいこうと思います。
今回は、年々増え続けている特殊詐欺に歯止めをかけたいという思いから、依頼させていただきました。私たちは1人でも多くの方に「安まちメール」を知ってもらい、まずは地域ぐるみ・社会ぐるみで特殊詐欺に関心を持っていただきたいと考えています。プレゼンテーション当日は、短期間でここまでのものが出来上がるのかと驚きながら拝見していました。
荒木様、榮井様、山田様（大阪府警察本部府民安全対策課）、説田様（大阪府青少年・地域安全室）
今回、採用作品をデザインされた今西さんは、2018年「中崎町キャンドルナイト」のポスターデザインコンテストも最優秀賞を受賞されました。
インタビューの際は、チラシ制作についてに留まらず、好きなデザインについてや、日本と海外のデザインのちがい、制作時に大切していることなどについてもお話しくださいました。
お話を伺って感じたのは、そのリサーチ力。日々さまざまなもののデザインを見てアイデアを集めたり、自分だったらどうするかを考えていることが伝わってきました。私も同じ制作をする一人として、改めて自身の姿勢を見つめる機会になりました！
