雨にも負けず、力強く巡行。
大阪・北区の中崎町ホールを訪れると、「中崎西一町会」と書かれた大きなお神輿が。鮮やかな衣裳に身を包んだ大人や子どもが大勢集まる中に、ECCのボランティア学生たちの姿がありました。学生たちは「中崎西一町会」の一員として、2日間にわたって行われる「豊崎宮夏祭り」に参加します。篠笛や締太鼓、子ども神輿を担当し、地域の方々と共に中崎町エリアのまちを巡行します。学生たちは約1週間、地域の事前練習に参加し、プライベートな時間にもそれぞれ練習を重ねてきました。平年より遅い梅雨入りとなった、令和元年。当日も小雨が降る中の開催となりましたが、雨にも負けず総勢130名で力強くまちを練り歩きました。楽器の音とともに、雨を吹き飛ばすような元気な掛け声が町中に響きわたっていました。
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今回の参加学生はこちらの6名。事前練習で顔を合わせていたので、すでにチームとして仕上がっていました。
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渡部会長に巡行コースを見せていただきました。黒色で書かれているのが本日のコース。大通り沿いや商店街など、今日だけしか訪れない場所もたくさんあります。
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これまでの練習の成果を発揮する時がきました。小雨が降る中、賑やかな祭り囃子とともに出発!
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ECCアーティスト美容専門学校の前を通過する一行。華やかな様子に、立ち止まって眺める人や海外からの観光客の方も。
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子ども神輿では、指揮官として笛を吹いたり、掛け声を出したりします。天候を考慮して、こちらは夕方までの巡行となりました。
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大通り沿いもコースの1つ。車を運転する方々の注目を集めながら、ゴールを目指します。
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締太鼓も表面が傷まないように、ビニールをかけた雨天仕様。それでも軽快な音が街に響きます。
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前半の巡行後は、軽食タイム。ひとときエネルギーを蓄えた学生たちは後半の巡行へ。この日は夜の19時までまちを練り歩きました。
川久 沙樹さん
ECCアーティスト美容専門学校
トップヘアメイクコース 3年
- 参加しようと思ったきっかけ
- 今回は、入学して初めてボランティア活動に参加しました。もともと興味があったのですが、1・2年生の時は勉強やアルバイトで忙しく、参加できませんでした。
中学生時代に吹奏楽部で培ったフルートの経験を活かせる活動だな、と思っていたことと、社会貢献センターの三木先生にも勧めていただいたので、参加を決めました。フルートと違い篠笛は指の動きが難しかったのですが、練習で地域の方々に丁寧に教えていただけたので、本番ではうまく吹くことができました。周りの方に支えていただき、とても感謝しています。巡行中は集中していたので時間が経つのはとても早かったです。今まで学校周辺の街並みしか知らなかったので、こんなお店があるのだなと中崎町の新たな一面を見る機会にもなりました。 - 今回のボランティアで得たこと
- アーティスト美容専門学校からは1人の参加でしたが、「他のコースの学生たちはどんな学校生活を送っているのかな」とずっと気になっていたので、気後れせずどんどん話しかけることができました。もっともっとコミュニケーションを取る時間があったらよかったなと思いました。
今回の経験で、自分の特技を活かすことは自分自身の成長に繋がり、新しい発見にも出会えるということを実感しました。今後は自身の特技や趣味を活かし、規模の大きいイベントを中心に参加していきたいと思います!
瀬崎 斗真さん
ECCコンピュータ専門学校
ITビジネスサポートコース 1年
- 今回のボランティアで嬉しかったこと
- 私は今回、篠笛を担当しました。練習を始めた頃はすぐに息が切れてしまっていたのですが、地域の方に「腹式呼吸が大切ですよ」とアドバイスをいただき、意識して練習していました。すると1週間で息切れが少なくなり、当日はほとんど息切れなく吹くことができました。巡行が終わった後「笛の音がすごく大きくて助かりました」と地域の方に言っていただけて、とても嬉しかったです。
今回地域の皆さんが優しく迎え入れてくださいました。大人から子どもまでいろんな方と話す機会があり、とても親しくなることができたのも嬉しかったです。
中崎町エリアの人口増加に伴い、小さいお子さんを中心に豊崎宮夏祭りの巡行者も増えてきています。子ども神輿では、サポートをしながら子どもたちと交流、またその親御さんとも交流していただけたら嬉しいです。
渡部 有文様(中崎西一町会 会長)
前半巡行後の休憩でいただいたコロッケ。とても美味しかったので地域の方に伺ってみると、中崎町でも人気のミートショップ「ヤマタツ」で購入したコロッケとのこと!「いっぱい食べてくださいね!」と、あたたかな一言も添えてくださいました。ボランティア学生たちは、軽食をとりながらそれぞれ学んでいることや学校生活について話すなど、終始和やかムード。まるで家族団欒のような休憩タイムでした。