リアルな日本語コミュニケーションを体験。
「メリークリスマス!」と元気な声が聞こえてくる、大阪市立豊仁小学校。「豊仁地区に住んでいるすべての子どもにクリスマス会を」と、PTAや地域の青少年指導員、こども会などが中心となり、児童全員を対象にしたイベントを開催。30年以上引き継がれている、恒例行事です。
ECC国際外語専門学校・日本語学科で学ぶ6名は、このイベントで自国の文化を題材にしたクイズ大会を行いました。実は、メンバーのほとんどが今年10月に入学したばかりの留学生。互いに助言し合いながら、日本語での発表を練習してきました。クリスマスムードいっぱいの衣装に身を包み、舞台に上がった留学生たち。はたしてクイズ大会の盛り上がりやいかに!?
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一歩先に会場入りし、全員で舞台に立ってリハーサル。控室に戻ってからも進行順を確認しながら、開始ギリギリまで練習。
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いよいよクリスマス会スタート。校長先生扮するサンタクロースの登場に、ボルテージは一気に上昇!
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恒例プログラム「おもしろ科学実験」では、空気砲実験の成功に全員が大盛り上がり!留学生たちも思わず感嘆の声をあげました。
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クイズ大会前の交流タイム。あちこちから声を掛けられ、子どもたちの人気者に!
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ついに本番!緊張しつつも、いつも通りの声で自己紹介。好反応の子どもたちを見てホッとしたのか、学生にも笑顔が。
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小学生たちも知っている、タピオカや千と千尋の神隠しなどの問題が大ヒット!「はい!」という声とともに、どんどん手が挙がります。
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動物の鳴き声クイズでは、回答を聞き取る役も担当。こういったシーンのコミュニケーションでも、新たな学びがあったよう。
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大盛況のうちにクイズ大会を終え、控室で一枚!共につくり上げたからこそ、留学生たちの仲もぐっと縮まりました。
張 昊翔さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(中国出身)
- 日本の小学生と交流して驚いたこと
- 来日してすぐの頃は日本語を話す機会がなかったので、このボランティアを心待ちにしていました。
子どもに中国語で話しかけられたり、1~10まで中国での数字の言い方を知っている子がいたりしてびっくりしました。クイズ大会は大盛り上がりで、私も幸せな気持ちになりました。
いろんな世代の日本人と話してみたいので、もっと積極的にボランティアに参加していこうと思います!
呉 亭慧さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)
- 活動中に難しいと感じたこと
- クイズ大会はとても緊張しました。鳴き声クイズの時、マイクを持って子どもたちの回答を聞き取る役をしました。ある子どもが「ヤギ」と言った時、それが何なのかわからず焦ってしまいました。単語を覚えることはとても大切なことだと、身をもって感じる機会になりました。
李 万彤さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(中国出身)
- 小学校のクリスマス会の印象は
- 最初は緊張しましたが、時間が経つにつれ楽しくなってきました。子どもも大人も一緒につくっている、あたたかいイベントだなと思いました。
実は、交流会では子どもたちとあまり話せなかったんです。知識があったら、積極的に話しかけることができたのに…と自身の勉強不足を感じました。これからもっと日本語を勉強して知識をつけていきます!
呂 建宏さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)
- 舞台に上がったときはどんな気持ちでしたか
- 交流タイムの時に「今日はクリスマスツリーになるよ~」と小学生たちに予告してから、本番を迎えました。首にかけた電飾を点けてクリスマスツリーのポーズをとったときには、歓声が上がりました!開始直後は緊張していたのですが、見ている人が300人もいる!と思うと、だんだん楽しくなってきました。
今回日本人と話してみて、もっと勉強して単語をたくさん覚えたいという気持ちが強くなりました。
郭 育銓さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)
- 活動に参加しようと思ったきっかけ
- 交流会で小学生と会話したときに、自分の思っていることを日本語でどういったらいいのかわからず、詰まってしまうことがありました。
今日は、日本の小学校やクリスマス文化を体験したいと思い参加したのですが、とても面白かったです!出身地・台湾の学校にはこういったイベントがないので、子どもたちが羨ましかったです。
劉 莊鈺さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)
- 活動を終えての感想
- 子どもが好きで、一緒に遊びたいなと思って参加を決めました。
準備が十分じゃなかったので、クイズ大会が始まるといっぱいいっぱいになってしまいました。前もって舞台の上で話すことを決めておけば、もっと心に余裕ができたのかもしれません。
反省点は多かったけど、イベントはとても楽しく、子どもたちの喜ぶ姿も見れて大満足でした!
小学生にとって、海外の文化を知ることは「未知との遭遇」です。障壁がなくなり、子どもたちの視野もうんと広がります。留学生のみなさんにとっては、日本のリアルな小学校のイベントを体験する、貴重な機会になると思いますよ。
北区青少年指導員連絡協議会 会長 森田 謙様
今回参加した留学生6名のインタビューは、日本語でさせていただきました。わからないときはメンバーに聞いたり、通訳してもらったり、自分の感情に一番合った日本語を探しながら、ぎゅーっと絞り出すようにインタビューに応えてくれました。メンバーのうち5名が10月に入学したばかりだと知ったのは、実はインタビューの終盤。今日一のビックサプライズでした。2か月でここまで話せるなんて…!本当に凄い!!