本好きによる熱いプレゼンバトル
「ビブリオ」とはラテン語で「本」を意味します。「ビブリオバトル」とは、その言葉のとおり、本と本が熱い戦いを繰り広げます。発表者は5分のプレゼン形式で好きな本の魅力を紹介し、観戦者を含む全員が投票で選んだ本が「この日一番読みたいと思った本=チャンプ本」の栄冠に輝きます。
2021年度初めての開催となった今回。イベントの企画や広報、運営などすべてを社会貢献センター学生スタッフ2名と公募で参加した学生1名の計3名が担当しました。当日は過去最多11名の参加者が集まり、本を手に取るまでのストーリーや、心に残った一文、イチ押しのシーンなど、5分間とはとても思えないプレゼンテーションに全員が聴き入っていました。その様子をハイライトでお届けします。
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今回発表にチャレンジしたのはこちらの4名。司会進行は、学生スタッフの五味さんが務めました。
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金中さんが手にするのは付箋いっぱいの石田ゆり子「ハニオ日記1」。読み進めるにつれ時間の尊さと残酷さの両方を感じたそう。読み手の視点に触れられるのも面白さの一つ。
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笠間さんの紹介本は、学内ビブリオバトル初となる図鑑!”推し”の怪獣を演じながら紹介する体当たりのプレゼンスタイルで参加者の笑いを誘いました。
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プレゼン後には3分間のディスカッションタイムが設けられています。観戦者からは「読み終わって何か変化したことはありますか?」など、次々と質問が投げかけられていました。
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本との出会いもビブリオバトルへの参加も運命的だったと話す北野さん。ドイツの精神分析学者による名著を紹介しました。そのストーリーが参加者の心に響き、見事本日のチャンプ本に!
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「長い自粛生活の中、みんなの心の癒しになれば」と猫との生活を綴ったコミックエッセイを紹介した小西さん。北野さんと同率で本日のチャンプ本に選ばれました。
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観戦者からは発表者全員に感想カードのプレゼントが。カードは学生スタッフがこの日のために制作したオリジナルデザイン!
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熱戦の余韻にひたるように、イベント終了後も本について語り合っている学生たちもいました。
<ビブリオバトル 紹介本一覧>
「The Art of Loving(愛するということ)」エーリッヒ・フロム 発表者:北野さん
「ハニオ日記1」 石田ゆり子 発表者:金中さん
「全ウルトラ怪獣超百科」講談社 発表者:笠間さん
「黒猫ろんと暮らしたら」AKR 発表者:小西さん
<ビブリオバトル 紹介本一覧>
「The Art of Loving(愛するということ)」エーリッヒ・フロム 発表者:北野さん
「ハニオ日記1」 石田ゆり子 発表者:金中さん
「全ウルトラ怪獣超百科」講談社 発表者:笠間さん
「黒猫ろんと暮らしたら」AKR 発表者:小西さん
小西さん
ECCコンピュータ専門学校
システム開発エキスパートコース 4年
- この活動を通して変化したこと
- ビブリオバトルへの参加は今日で3回目です。
私はもともと発表が苦手だったのですが、この活動を通して克服することができました。上手く話せなくても、紹介したいという熱い気持ちがあれば伝わるんだと身をもって体験できたことで苦手意識が無くなっていきました。
- この活動の魅力は?
- ビブリオバトルは学園内での繋がりを増やしていけるイベントです。これからもコースや学校の枠を越えてたくさんの学生が集うイベントに成長していって欲しいなと思っています!
中嶋さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- 参加しようと思ったきっかけは?
- 観戦者として参加しました。読書に興味があるのですが、どんな本から読めばいいのかわからず…今回は最初の一歩を踏み出すきっかけになるような本に出合えたらいいなと思い参加しました。
小西さんの推薦本が特に心に残っています。私も黒猫が好きです!と感想カードに書いて渡しました。小西さんと本についてお話もできて、とても楽しかったです。
林さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- 活動に参加した感想
- 今日は入学して初めての活動参加でした。私が気になったのは金中さんの「ハニオ日記1」。猫や犬の心情がわかるってどういうことだろう?と興味がかき立てられました。写真もたくさん載っていて、見ているだけで癒されます。どの発表者もプレゼンを工夫していて、興味津々で聞き入っていたら、あっという間に時間が過ぎていました。こんなにも楽しいビブリオバトル、ぜひまた参加したいです!
五味さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース ホテル専攻 2年
(センター学生スタッフ)
- この活動で嬉しかったこと
- 学生スタッフとして運営を担当しました。チームは6月から始動し、まずは過去のビブリオバトルについて三木先生に伺い、公式ルールを学ぶところからスタートしました。集客のために学内で手づくりポスターを作って掲示したところ、一気に参加者が増えたのですごく嬉しかったです。
- ビブリオバトルの魅力は?
- 今日は司会をしつつ、間近で発表を聞くことができました。いつも読むジャンルとは違った本に出合えたり、発表を通して新たな視点や価値観に触れられることがこの活動の魅力だと思います!
古市さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース ホテル専攻 2年
(センター学生スタッフ)
- この活動で工夫したこと
- 今日皆に配ったオリジナルの「感想カード」は、学生同士の交流のきっかけになってほしいなと思って企画・制作しました。カードなら恥ずかしがり屋の人でも感想を伝えやすいですし、発表者の方にとってはその日の記念品にもなります。
- 参加を考えている人に一言!
- ビブリオバトルは観戦者から気軽に参加できます。これを機に他の色々なボランティア活動にも積極的に参加していってもらえたらいいなと思っています。
『愛するということ』は私自身も読んだことのある一冊。繰り返し読んでもわからないところがあってとても悔しかった当時のことを思い出しました。これも何かのご縁、今なら理解できるかもしれない…!と淡い期待を胸に再読を開始。順調に読み進めています。(ハピボラ編集部)