ボランティア学生が地域に馴染む第一歩に
山口学園3校がある大阪市北区中崎町。地域住民の憩いの場「中崎町ホール」では年間を通してさまざまなイベントが開催されています。「済美カーニバル」もその中の一つ。飲食屋台やゲームコーナーのほか、ダンスや盆踊りなどのステージ演目も行われ、子どもからお年寄りまで楽しめる夏祭りとして親しまれています。山口学園のボランティア学生たちは、昨年に引き続き地域の一員として運営をサポート。また、ECCコンピュータ専門学校の有志学生たちもイベント広報用ポスターの制作に協力しました。有志学生たち一人ひとりがデザインし、済美カーニバル実行委員会で選考を実施。見事選ばれた作品はまちの掲示板や駅構内に掲示されました。
取材に伺ったのはイベント初日。山口学園から16名のボランティア学生が参加し、地域の方々とともにゲームコーナーや屋台の運営を行いました。イベント開始前には、地域の方からレクチャーを受けられるので、運営の流れや接客方法もしっかりと学べるので初ボランティアの方も安心して取り組めます。また実際にゲームで遊んでみたり、屋台フードを食べてみたり、来場者の立場になって体験してみる時間も。イベントが始まると、来場者を楽しませながら自分も楽しむ、そんな元気いっぱいなボランティア学生たちの姿がありました。
ボランティア学生たちは地域の方々とお揃いのTシャツを着用して活動します。
今年選ばれたのは守安さんが手がけたデザイン。「町に溶け込むポスター」をコンセプトに制作されたそう。楽しいお祭りのワンシーンをとらえたイラストはなんと手描き!まちのあたたかさも感じる作品に仕上がりました。
取材に伺ったのはイベント初日。山口学園から16名のボランティア学生が参加し、地域の方々とともにゲームコーナーや屋台の運営を行いました。イベント開始前には、地域の方からレクチャーを受けられるので、運営の流れや接客方法もしっかりと学べるので初ボランティアの方も安心して取り組めます。また実際にゲームで遊んでみたり、屋台フードを食べてみたり、来場者の立場になって体験してみる時間も。イベントが始まると、来場者を楽しませながら自分も楽しむ、そんな元気いっぱいなボランティア学生たちの姿がありました。
こちらのボランティア学生たちは地域の方にレクチャーいただきながら初めてのかき氷作りに挑戦!自分で作ったかき氷を試食してみる時間も。
いよいよイベントが始まりました。長蛇の列ができ、ゲームコーナの受付も大忙し!地域の方と協力して進めていきます。
こちらは魚釣りコーナー。ゲーム中は子どもたちを応援するなど盛り上げることも忘れません。
来場者とコミュニケーションを楽しめるのもボランティアの醍醐味!
イベント終盤は、山口学園の学生たちも盆踊りに挑戦しました。
1日目の活動が無事に終了!活動を通して、山口学園の学生同士の親睦も深まったようです。暑い中お疲れ様でした!

今年、ボランティア学生さんにはそれぞれのニックネームが書かれた名札をつけてもらいました。学生さん同士はもちろんですが、地域の方々にもニックネームで呼んでもらえると嬉しいですし、コミュニケーションもとりやすくなるかなと思い導入しました。済美カーニバルの運営において、山口学園のみなさんは欠かせない存在です。オープンな雰囲気のまちなので、初めての方もぜひ気軽に参加していただけたら嬉しいです。
済美カーニバル実行委員長 安田千秋様
ギさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(中国出身)
- 活動中に嬉しかったこと
- 私はかき氷の屋台を担当しました。かき氷のつくり方を教えてくれた地域の方はとても優しく、他の方々も気さくに話しかけてくれて、地域の温かさを感じました。 また、盆踊りの輪に入るときに近くにいた方が「こっちだよ」と誘ってくれたことも印象に残っています。そのおかげで緊張せずに楽しむことができ、地域の方々との距離が一気に縮まりました。 音楽と太鼓のリズムに合わせてみんなで踊る雰囲気は心が弾みましたし、日本の夏祭りを体験する良い機会になりました。
栗宗さん
ECCコンピュータ専門専門学校
IT開発研究コース 2年
- 活動中に印象に残ったことは
- いろいろなボランティアに参加していますが、中崎町での活動は初めてでした。地域の方々はみなさん積極的で、気さくに話しかけてくれる方が多かったです。来場者も想像より多く、特にお子さんがこんなにも大勢来るんだと驚きました。ボランティアにはいつもクラスメイトと一緒に参加しているので、良い意味で遊びの延長のような心持ちで取り組むことができています。来年冬に同じ会場で開催される「中崎町キャンドルナイト」にも興味があり今からとても楽しみです。
チェンさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(インドネシア出身)
- 活動に参加しようと思ったきっかけは
- 私は日本語力を上げたいと思い、ボランティアに参加しました。今日はたくさん日本語を使う日になりました。射的コーナーにはたくさん子どもが来たので、できるだけ簡単で分かりやすい日本語を選ぶことと、ジェスチャーも交えて話すように心がけていました。伝わると嬉しかったですし、自分の日本語力にも少し自信がつきました。休憩時間は一緒に射的コーナーを担当していた地域の方とお話しながら過ごしました。とても優しい方で、夏休みの出来事や釣りの話で盛り上がって楽しい時間になりました!
守安さん
ECCコンピュータ専門専門学校
Webデザインコース 2年
- ポスター制作で最も力を注いだところは
- 最も力を注いだのはイラストです。かなり具体的なシチュエーションを想定して表情やポーズを考えました。実は、最初のデザインでは済美カーニバルにはない屋台の食べ物をイラストに描いてしまっていて…。採用が決まってから、実際に屋台で提供されるものに置き換えて描き直すなどの対応もしました。また、必ず入れてほしい要素の中で主張の優劣を考えたり、多くの年代の方が見ることを想定した言い回しにしたり、テキストのデザインも工夫しています。
- 制作を通して学んだこと
- 今まで作品選考の機会は何度かありましたが、こんなにも多くの方が評価してくださったことに少し驚きました。採用されて初めて世に出るものなので、作ってよかった!と心から思うことができましたし、みなさんからの評価を実感し今後の制作のモチベーションも上がりました。今回の制作を通して、クライアント様が求めていることを発注書や現状から読み取る力をもっと身につけなければと思いました。またそれだけにとらわれず、自分の想像力も活かしながらデザインすることが大切だということも学ぶことができました。
山口学園に通う留学生たちも多数参加した、済美カーニバル初日のボランティア活動。その活躍ぶりに白羽の矢が立ち、学生たちは同日、大阪市市民局ダイバーシティ推進室人権企画課からも取材を受けていました。こちらのページで、多文化共生の好事例として紹介されています。フラッと会場に遊びに来てくれた山口学園の卒業生の声も掲載されているのでぜひチェックしてみてください!
大阪市市民活動ポータルサイト「みんなの活動報告」ページ
https://kyodo-portal.city.osaka.jp/report/24000033074/