心も体もほぐすハンドマッサージ。
夏のような日差しが差し込む大阪・北区の中崎町ホール。そこに白と紺色の制服に身を包んで現れたのは、ECCアーティスト美容専門学校エステティシャンコースの学生たちです。今回参加する「おやこでわくわく体験」は、地域の子育てサロンをはじめ、近隣の保育園、幼稚園、図書館、子ども子育てプラザなどが共同で開催している子育て支援イベント。おもちゃや虫よけスプレーづくりのワークショップ、絵本コーナーなど親子で楽しめる企画でいっぱいです。学生たちが担当するのは「ハンドマッサージ」。今回学外で初めて一般の方へ施術をする機会となったため、開始前の学生たちは一様にドキドキした表情。イベントが始まった後は「力加減はいかがですか?」と、積極的にコミュニケーションしながら施術回数を重ねていきました。中盤に差し掛かった頃には来場者の要望で増席するほどの大人気ブースに。たくさんの来場者の心と身体をほぐすことができた時間になりました。
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まず、他ブースの準備や子どもたちのためのおもちゃづくりを行います。オープン前には行列ができていたため、前倒しして開場しました。
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1人目のお客様を迎えて、いよいよ施術スタート!この日のために、授業外でも学生同士で練習し合ってきました。
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1回のハンドマッサージは約10分間。学生たちはホッとする保護者の方の代わりに、お子さんにも目を配りながら施術を進めます。
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最初に用意したのは3席でしたが、来場者が増えてきたため4席に増席して対応しました。学生たちは交代で担当し、時間いっぱいまで忙しく施術していました。
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気持ちよく施術を受けてもらうため、ブースのまわりで待機する学生は、来場者を空いた席へ案内したり、子どもと一緒に遊んだりする役割もこなしました。
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回数を重ねて、学生たちの緊張もほぐれてきました。舞台で行われている子どもたちのダンスを一緒に眺めたり、余裕をもって施術を行えるようになりました。
国沢 紗那さん
ECCアーティスト美容専門学校
エステティシャンコース 1年
- このボランティアで心がけていたこと
- 一般のお客様を施術するのは初めてでした。子育てをされている方々の手は、今まで触れてこなかったタイプの肌質だと感じました。今日は子育てについてのお話を聞く、一緒にいるお子さんにも声を掛けると事前に決めていました。うまく実践できて良かったです。クラス全体では、子どもに積極的に寄り添うこと、席の案内などのアテンドにも力を入れることを話し合ってきました。今回このようにイベントに参加し、一般のお客様に施術することで、スキルアップやコミュニケーション力の向上にもつながったと感じます。これからもこのような機会を捉えて参加していきたいと思います。
田中 菜々花さん
ECCアーティスト美容専門学校
エステティシャンコース 1年
- このボランティアで難しかったこと
- 初めて一般のお客様を施術してみた感想としては、時間配分が難しかったです。最初は、お話しつつ手を動かしていると、どれくらい経ったかわからなくなっていました。しかし、回数を重ねるうちに時間感覚をつかめるようになったと思います。施術中は、話してくれそうな方には話す、静かに過ごしたいと思っている方はそっとしておくなど、お客様にあわせて対応方法を変えました。私自身も美容院などではゆっくりと過ごしたいタイプなので、そこは、お客様の立場になって行動できたと思います。こうして現場を経験したことで、お客様のニーズをくみ取って臨機応変に対応していくことも、すこしずつ意識していけたら、と思いました。
「おやこでわくわく体験」は、子育てであまり外出できない保護者の方々が、育児相談や情報交換をしたり、ホッと一息つける機会になればと、5年前からスタートしました。ECCアーティスト美容専門学校の皆さんに協力いただくのは、今年で3回目。保護者の方も毎年楽しみに来場くださっていますよ。
大阪市北区子育て支援室担当者様
保護者の方々も入場するや否や、「今年は多いね」と口々におっしゃるほど大盛況だった「おやこでわくわく体験」。去年は雨天だったそうですが、今年は晴天に恵まれ、多数の来場者が訪れました。私自身も「会場の酸素が薄い」と感じる瞬間があったほどでした。
今回、一般のお客様を初めて施術した学生たち。2時間ほどの短い活動でしたが、学びの多い濃厚な時間になったよう。インタビューした学生2名は、高揚感たっぷりに感想を話してくれました。