地域の結束力を間近で体感。
大阪の中心地・梅田からほど近い「露天神社(つゆのてんじんじゃ)」。人形浄瑠璃『曽根崎心中』の舞台でもあり、「お初天神」という通称を聞けばご存知の人も多いはず。この神社では毎年7月に夏祭り(例大祭)が行われます。地車囃子や役太鼓、舞獅子・傘踊りの一団が、氏子地域である梅田エリアの繁華街、ビジネス街を華やかに巡行します。今回ボランティア学生たちが取り組むのは、その巡行者たちのサポート。巡行途中に設けられた休憩所で、うどん、スイカ、飲料などを振舞います。ボランティアの合間には巡行を見学したり、お祭りの解説を聞くなど、地域の方々と交流する時間も。日々移りゆく梅田という街で行われた伝統の夏祭り。変わらぬ人々の営みをダイレクトに感じる、そんな熱い一日になりました。
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今回は、こちらの6名が参加。揃いの衣装に身を包んで巡行者の接待を行います。
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曽根崎連合振興町会女性部長の北村さん。学生たちの着付けや、接待時の配膳方法などを丁寧に教えてくださいました。
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巡行者たちは、氏子地域を約8時間かけてまわります。JR大阪駅前や百貨店、高層ビルが立ち並ぶエリアでは多くの通行人の注目の的に。
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巡行者到着後は、全員大忙し!食べ物がきちんと行き渡っているか、まわりを見ながら配っていきます。
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地域の方々が盛り付け、学生たちは配膳を担当します。自然と連携の取れたチームが誕生していました。
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渡す際は「お疲れ様です」「どうぞ」など、労いの一言を添えることも忘れません。
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大阪のお祭りではお馴染みの「打ちましょ(二拍手)」から始まる”大阪締め”も皆で一緒に行い、無事に締めとなりました。
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今回は、役太鼓グループ、地車囃子グループ、獅子舞・傘踊りグループを全てサポート。最後のグループの時にはすっかり日暮れに。提灯に明かりがともり、グッとお祭りムードが高まりました。
境 美咲さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- 参加しようと思ったきっかけ
- 地元のお祭りにはお客さんとして参加したことがあったのですが、運営する側をいつかやってみたいなと思っていました。1組目の接待後は、次のグループの接待が待ち遠しかったです。役太鼓グループの巡行では、踊っている人に背を向けて太鼓を叩いている人でさえ楽しそうで、地域の方々全員で盛り上がっていた姿がとても心に残っています。
田中 広子さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- 今回のボランティアで嬉しかったこと
- これまで子ども食堂のボランティア活動に参加したことはあったのですが、このようなお祭りは初めてでした。巡行している方も食事準備する方もイキイキされていて、地域の雰囲気を肌で感じる機会になりました。接待のない時は、通りへ出てみんなでお祭りを見て楽しみました。
松田 響子さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- 今回のボランティアで嬉しかったこと
- 今回初めてボランティア活動に参加しました。田中さんからお誘いを受けたこと、またエアラインコースの先生に「いろんな体験をしておいた方がいいよ」、「ボランティア活動も留学と同じような経験の1つになりますよ」とアドバイスをいただいたこともあり、参加を決めました。
かっこいいなぁと思いながら、地域の方々が巡行する姿を見ていました。みんなで掛け声に合わせて手を叩くのが楽しかったです。
ECCの専門学校の皆さんには、これまで5回ほど協力いただいています。学生の皆さんに配膳をお任せできるので、食事の準備がうんと楽になりました。今回は交通整備も手伝ってくださり、とても助かりました。接待がないときは、巡行の様子を見ながらお祭りも楽しんでくださいね。
曽根崎連合振興町会女性部長 北村 淑子様
今回参加した留学生のソウさんは、奥さんも子どももいるパパでもあります。この日は故郷から娘さんも休みを利用して来日。お祭りのスタッフとしても加わってくれました。お話を伺っていると、エアラインコース1年の境さん、田中さん、松田さんと同い年ということが発覚!思わぬ展開に親子で表情を緩めていました。