今年もキャンドルに火を灯す。
すっきりと晴れた2月の昼下がり。学校からもほど近い済美コミュニティ広場では、今年も「中崎町キャンドルナイト」の準備がはじまっていました。すでに開催10回目を迎えるこちらのイベント、山口学園の学生たちは初回から運営に携わってきました。今年は、留学生を含む総勢33名もの学生たちが参加。キャンドルのレイアウトはもちろんのこと、同日開かれるコンサートの司会やステージのサポートまで幅広く担当します。
「毎年来てくれて本当にありがたい」という実行委員会・ルイスさんの言葉からも感じられるように、山口学園の学生たちはすでにこのキャンドルナイトの運営には欠かせない存在となっています。準備からイベント終了まで、その一日をご紹介します。
-
お昼過ぎから会場準備をスタート。キャンドルは、広場を左右に分けてそれぞれ配置図に従って設置していきます。
-
こちらでは、キャンドルを置く棚づくり。地域の方々と時に雑談を交えながら作業を進めました。
-
キャンドルナイト開始前に、ポスターコンテストの表彰式が行われました。ECCコンピュータ専門学校の学生たちがその腕を競い合いました。
-
まだ少し明るいものの、キャンドルナイトがスタート。最初は全員集合しての点灯式から。ECCの学生ボランティア・中野さんと瀬崎さんが司会を務めました。
-
点灯式で灯されたロウソクの火を、全員で分け合っていきます。学生から地域の方へと炎のリレーが続きます。
-
一人一人の手によって、キャンドルに明かりが宿っていきます。ロウで火傷をしないようにする特別な持ち方があるのだそう。
-
日も落ちてあたりはぐっと冷え込んできました。冬の澄んだ空気の中で、キャンドルの光は一層輝きを増していきます。
-
毎年恒例のキャンドル文字。苦労の末、美しくバランスよく整いました。文字が入るこの場所は、今年も人気のフォトスポットに。
-
「今年はドローン撮影にも挑戦しました」と実行委員会の方に写真を見せていただきました。空撮ならではの圧巻の一枚!
-
中崎町ホールのコンサートを覗いてみると、手話エンターテイメント発信団oioiのみなさんによるステージが行われていました。
-
急遽できたスキマ時間にも、ラジオDJ風にボランティアスタッフの紹介を挟み込むなど、司会の二人のアドリブ力に各所から称賛の声が!
-
大盛況のうちにイベントが終了。終わった後は、全員がすっかり仲良くなれるのも、このボランティアの大きな魅力です。
中野 りかさん
ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクコース 2年
- 参加しようと思ったきっかけ
- ヘアメイクもプライベートもスランプ気味で、何か新しいことをして状況を変えたいなと思っていたときに、社会貢献センターからこのボランティアの募集メールが届きました。人前で話すのが好きで司会の経験もあったことと、高校生の時にボランティアしたこともあったので、やってみようと参加を決めました。
- 司会をしてみていかがでしたか
- 進行中に時間が余った場面がありました。せっかくだからECCのボランティア活動を紹介する時間にしようと思って、学生スタッフの二宮君をゲストに迎えたインタビュータイムを設けることに。二宮君も柔軟に対応してくれて、良い時間になりました。無事に終わって本当によかったです。
芝原 正樹さん
ECC国際外語専門学校
大学編入コース 1年
- 社会貢献に興味を持ったきっかけ
- ある人からSDGs(持続可能な開発目標)のことを教えてもらい、授業でも同じ話題が登場し、より詳しく知ることができたのですが、そこから社会に対して貢献していくことを意識するようになりました。
今回参加してみて、学内の駅伝サークルで知り合った留学生たちとも再会でき、近況報告したり、ファッションの話をしたり、すごく楽しかったです。地域の方々もフレンドリーで優しく接してくださいましたし、ステージでは子どもたちの楽しむ姿に気持ちが和みました。
西尾 恒亮さん
ECC国際外語専門学校
大学編入コース 1年
- 参加している学生たちの印象
- NGOに興味があり、ずっとボランティア活動をやってみたいなと思っていて、今回初めて参加しました。参加している学生たちは社会に貢献したい、人の役に立ちたいという同じ志を持った人ばかりで価値観も近く、色んな国の留学生とも関われて、すごく刺激的でした。
(手話エンターテイメント発信団)oioiさんのステージは、耳が不自由な人もそうでない人も分け隔てなく楽しんでいる雰囲気がとても良かったです。
呉 世賢さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
- 活動前に、意気込みを一言!
- 地元の韓国でやってこなかったことに何かチャレンジしたいと思っていました。そんなときに同じクラスの台湾出身の郭(カク)さんに声を掛けてもらい、参加を決めました。
先月入学したばかりなので、みんなと話すのはまだちょっと恥ずかしいです(笑)。今日は、任せてもらった仕事はきちんとクリアしたいと思います!
萬代 裕樹さん
ECCコンピュータ専門学校
IT開発エキスパートコース 4年
- 活動前に、意気込みを一言!
- 2年生の夏から、人の役に立ちたいと思って積極的にボランティア活動を始めました。これまでで30~40回くらい参加してきたと思います。このキャンドルナイトも2年前から携わっているので、思い入れのあるイベントですね。
来月卒業するので、今回が学生最後のボランティア活動です。学生も地域の方もみんなで盛り上がれるイベントになるよう、頑張って準備します!
本間 愛海さん
ECC国際外語専門学校
総合英語コース 2年
(学生スタッフ)
- 学生スタッフになって学んだこと
- 学生スタッフをはじめてからは、自分たちで考えて行動することができるようになってきました。”報連相”(報告・連絡・相談の略)などチームで動いていくために当たり前のことをする、責任を持って役割を果たすことなど、自立心も養うことができたと思います。また、人と議論する機会は私にとってすごく新鮮でした。
学生スタッフのみんなは、それぞれ目標があったり、就きたい仕事があったり、希望を持って取り組んでいる人が多いので、モチベーションも維持できると思いますよ。
長岡 直哉さん
ECCコンピュータ専門学校
ITビジネスサポートコース 1年
(学生スタッフ)
- リーダーを志望したきっかけ
- 人をまとめることに苦手意識があったので、あえて今回リーダーを志望しました。
最初の頃は、みんなの前に立つと緊張してしまいうまく話せませんでした。まずは自分の思いだけでも伝えたいとノートに気持ちを書き留めてミーティングに臨みました。そうしているうちに徐々に話せるようになっていきました。 - 学生スタッフになってからの変化
- 色んな人と関わる機会が増えました。元々は話しかけられるのを待っているタイプだったのですが、「話してみたい、コミュニケーションをとりたい」という思いが大きくなってきて、最近は自分からアクションを起こせるようになってきました。こうやって変わろうと思えたことが、自分の中でも驚きでした。
スタッフのみんなとも仲が深まってきたし、明るい人が多いので一緒にいるのがどんどん楽しくなってきています!
上垣 里緒さん
ECCコンピュータ専門学校
Webデザイナーコース 1年
- ポスターコンテストに参加して
- 冬の雰囲気の中あたたかいキャンドルがある、そんな風景や中崎町のまちのイメージを思い浮かべながら制作しました。デザインで賞をいただくのは初めてで、受賞の連絡をいただいたときは私でいいのかなと思ったぐらいです。でもこうして表彰状を手にして、ふつふつと嬉しさがこみ上げています。この賞を色々なところでアピールして、自分の今後に活かしていきたいです!
中崎町キャンドルナイトは、今年で10回目の開催。ECCのみなさんには、会場設営をはじめ、昨年からは舞台の進行管理にもお力添えいただいています。コンサートの出演者セレクトなど、これからさらにお任せできる部分を増やしていければと思っています。
中崎町キャンドルナイト実行委員会
浅香保 ルイス 龍太様
コンサート会場では、アート作品の展示も開催。今年は、画家・マメイケダさんの原画展。マメさんの「食べたもの」が壁一面にずらり。ポテトサラダ、焼売、ハンバーグ…食欲をそそるイラストの数々に、思わずお腹がグーっと鳴りはじめました。 スタッフの休憩時間にはカレーが振る舞われ、去年同様私も特別にいただけることに!今年も大満足の美味しさでした。