フォトウェディングをプロデュース。
「結婚式を挙げられていないご夫婦にフォトウェディングをプレゼントしたい」という思いからはじまった、ECCアーティスト美容専門学校・ブライダルウェディングコースのプロジェクト「スマイルウエディングフォト」。今回はコース2年の学生たちが、西日本豪雨の被害やコロナウイルスの影響で結婚式を挙げられなかったご夫婦を招き、倉敷・美観地区で実施することに。倉敷青年会議所の全面バックアップのもと実現した、学校にとっても地域にとっても初の試みです。
当日、学生たちは12組のヘアメイク施術や着付け、撮影時のスタイリングを担当。喜びいっぱいのご夫婦に、学生たちも充実した表情をみせていました。倉敷青年会議所の方々も、非常に手ごたえを感じていますと太鼓判!関わった人全員が笑顔になる、晴れの国・岡山にふさわしい一日となりました。
白壁の屋敷や伝統的な建物が立ち並ぶ、美観地区。
イベントの拠点は、古民家を改修した「倉敷物語館」。2階建ての館内をフルに使って、施術や着付けを行いました。
学生とお客様が会うのは今日が初めて。これまで培ってきたコミュニケーション力で、お客様の緊張を和らげていきます。
メイクにあわせてヘアアクセサリーの色をアレンジ。丁寧な観察とヒアリングが完成度を高めます。
色打掛や白無垢などの和装は、ずっしりと重みを感じます。着心地の確認も小まめに。
鏡でチェックしながらどのアクセサリーにするかを迷う時間も、お客様にとっては楽しいひととき。
いよいよロケーションフォトへ。倉敷川沿いを中心に、撮影スポットを巡ります。
撮影担当は、美観地区にスタジオを構える「二葉写真館」のみなさん。学生たちは、ロケーションフォトの現場を間近で体験しました。
撮影中もヘアスタイルを調整。特別な一枚のために、こだわり抜きます。
準備しておいたカイロをお渡ししたり、快適な撮影のために待ち時間もお客様への気配りは欠かしません。
ロケーションフォトを終え、最後のお見送り。お客様からいただく喜びの言葉に、学生たちから笑みがこぼれました。
12組ものフォトウェディングをやり切った学生たち。周囲の激励の言葉に思わず涙ぐむ学生も。みなさんお疲れ様でした!※撮影のためにマスクを外しています
松田 媛奈さん
ECCアーティスト美容専門学校
ブライダルウェディングコース 2年
- 活動中に心がけていたこと
- 施術や着付けの仕上がりはもちろんですが、私の場合はそれにプラスして「お客様が今日一日を楽しく過ごせるようにする」という目標を持って取り組みました。施術中やロケーションフォトの移動時間も小まめにコミュニケーションをとることで、お客様の気持ちをさらに盛り上げることができたと思います。
- 達成感を感じた瞬間は?
- 今日はうまくいったと思った瞬間が2回ありました。着付け後にお客様から「めっちゃ可愛い!」という言葉をいただいた時と、カメラマンさんに見せていただいた写真が自分の満足のいく仕上がりになっていた時です。この日に向けて入念に準備してきたこともあって、今まで以上に達成感がありました。お客様の喜ぶ姿を見て、改めてウェディングの世界を選んでよかったと思いました。
堂園 亜音さん
ECCアーティスト美容専門学校
ブライダルウェディングコース 2年
- 活動を終えての感想
- 施術中は新婦様の要望に沿って、ひとつひとつ一緒に決めていきました。着付けを終えて、新婦様と新郎様が初めて対面された瞬間笑顔になられていて、満足してもらえたんだなと、やっと安心できました。
初めてのロケーションフォトだったので、カメラマンさんの動きや撮影までの段取りなど、現場の仕事も知ることができました。
- この活動で嬉しかったこと
- 撮影中のお客様の楽しそうな表情見た時や、すべての工程を終えてお見送りの時にありがとうと言ってもらえた時はやはり嬉しいですね。
担当したお客様から「たくさんいる中で堂園さんに担当してもらえたのがとても嬉しかったです」と言う言葉をいただいた時は、感動して涙を堪えるのが大変でした。

”会場良し スタッフ良し 参加者良し”、非常に手ごたえを感じたプロジェクトでした。
コロナ禍でも挫けず前向きに取り組む学生さんの姿には、本当に元気をもらいました。不安定な状況は続きますが、今できることを探す姿勢を大切に、このまま突き進んで欲しいです。倉敷から応援しています!
合田 英弘 様
(公益社団法人 倉敷青年会議所)
学生8名にお会いするのは、昨年度のスマイルウェディング以来。施術中の眼差し、取り組み姿勢、現場での立ち振る舞い、その洗練された彼女たちの姿に、1年でこんなに成長するものなのか!と驚きの連続でした。
学生たちはもちろんのこと、倉敷青年会議所の方々や参加されたご夫婦、どの方のお話を聞いても、返ってくるのは充実感あふれる言葉と笑顔。みんなが幸せになれる瞬間をたくさん目撃した一日でした。(ハピボラ編集部)