今だからこそできる異文化交流を。
関西在住の外国人がそれぞれの国の文化を紹介するイベント「アイハウスde多文化体験」。第六回は、新型コロナの影響で初めてのオンライン開催に。会場となる大阪国際交流センターから視聴者へ各国の発表を届けました。
山口学園からは3チームが参加。ミャンマーチームは「地方都市の観光」、ベトナムチームは「ベトナムのニンジャ」、ベトナム&台湾のコラボチームは「互いのオススメ観光地・食べ物」。各チームについた日本人学生のサポーターもスライドのチェックや原稿の添削など、留学生を支えてきました。コロナ禍だからこそベストを尽くしたいと準備を進めてきた学生たち。当日は、初の試みにもかかわらず、会場関係者やサポーターからも「素晴らしい内容だった」と太鼓判をもらうほど、完成度が高く充実した発表となりました。
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ミャンマーチームの発表。スピーカーのセインさんは民族衣装「ロンジー」で登場!参加者からはメッセージ機能を使って着心地などの質問も。
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発表中、スライド内容は全視聴者に共有されます。画面上でも楽しんでもらえるよう、ミャンマーチームは映像や写真をたっぷりと準備しました。
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お次はベトナムチーム。季節によってぴったりの名所を巡っていきます。日本よりも暑いベトナムの気候も紹介。
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ベトナムではお馴染みの服装「ニンジャ」を紹介!日差しを防ぐために全身覆う姿から命名されました。女性たちはこの姿でバイクを走らせているそうです。
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元気な掛け声からスタートしたのは、台湾とベトナムのコラボチーム。旅行気分を味わえるように、掛け合いやアナウンスなどツアーらしさの演出にもこだわりました。
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発表の終盤はベトナムの歌謡曲を紹介。ズイさんの美しい歌声にその場にいた学生たちは拍手喝采!
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ベトナムの伝統衣装「アオザイ」の試着プログラム。試着したのは発表を終えた学生たちです。
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オンラインでも会場開催にひけを取らない人数の視聴者が各発表を見守りました。全力を尽くした2ヶ月間、お疲れ様でした!
【ミャンマーチーム】
セイン セイン テットさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
マー ラー キンさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
徳田 帆南さん
ECC国際外語専門学校
アジア言語コース 1年
※エアラインコース1年の廣安 佑香さん、河原 みらいさんもサポーターとして準備に参加
- 活動に参加したきっかけ
- 今までボランティアをしたことが無かったのですが、ECCに入学して色々なジャンルの活動があると知って興味が湧きました。チームで協力しながら時間をかけて作り上げていくのがとても楽しかったです!(セインさん・左)
- この活動で成長したところ
- 日本人と交流して語学力を上げたいと思って参加を決めました。準備を始めた頃に比べると、サポーターの方たちの話が聞き取れたり、自分の思いを日本語で伝えられたりすることが増えて、成長を感じています。(キンさん・中央)
- サポーターとして工夫したところ
- 準備期間中は発表原稿の添削をしていました。修正テキストと一緒に読み上げ音声も渡すなど、2人にとってよりわかりやすい方法で伝えるように心がけていました。発表スライドはギリギリまで粘って作ったものなのでたくさんの方に見ていただけて本当によかったです!(徳田さん・右)
【ベトナムチーム】
ボ ディン ヴァンさん
ECCコンピュータ専門学校
ゲーム開発エキスパートコース 1年
笠間 優大さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース 総合英語専攻 3年
市山 まみさん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース エアライン専攻 1年
隠岐 知里さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース エアライン専攻 1年
浦崎 乃愛さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- アイハウスで学んだこと
- ベトナムにいる時から「ニンジャ」の文化がとても面白いと思っていて、日本のみなさんにもぜひ知ってもらいたくてこのプログラムを作りました。
私はこの活動で、チームメイトを頼ることの大切さと、全員でやり遂げた時の喜びを感じることができました。私の目指しているゲーム業界もチームで一つのものを作り上げる仕事なので、今日感じたことを忘れないでおこうと思いました。(ヴァンさん・上段左)
- 準備期間のエピソード
- 日本で外国人の友達を作りたいと思ったのが参加のきっかけです。「ニンジャ」もみんなで買い出しに行きたかったのですが、コロナ禍なのですでに持っているものを使ったり、知り合いの方に借りたりして、できるだけ接触を避けて準備を進めることに。ヴァン君の伝えたいことはそのままに、どうやって日本人にわかりやすく伝えるかを全員で考え抜いた2ヶ月間でした。(浦崎さん・下段中央)
【ベトナム・台湾チーム】
グェン アン ズイさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
黃 欣雅さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
苔口 かのんさん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース エアライン専攻 1年
山口 すみれさん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース エアライン専攻 1年
※エアラインコース1年の前川 愛理さんもサポーターとして準備に参加
- この活動で楽しかったこと
- 私たち留学生だけではなく、一つのチームとして発表したいと思って、苔口さんや山口さんとの掛け合いのシーンも積極的に作りました。お客さんと対面で交流できなかったのが心残りですが、サポーターのみんなとたくさん話せて楽しかったです!(ズイさん・中央右)
- 発表の中に工夫したところ
- 私たちのチームは、夕方に訪れたい場所や人気のおやつなど、台湾とベトナムそれぞれのオススメを交互に紹介しました。そうすることで掛け合いが増えたので、一層盛り上がれたと思います。コラボチームならではの発表ができました。(コウさん・中央左)
- 活動に参加したきっかけ
- 以前留学していた時に現地の方にたくさん助けていただき、いつか私も留学生の力になれることができればとずっと考えていました。その思いをアイハウスで叶えることができてとても嬉しいです!(苔口さん・右)
- 活動中に驚いたこと
- 2人とも本当に日本語が上手で、日本語学科にいる留学生たちのレベルの高さをひしひしと感じました。発表原稿を添削していく中で、今まで知らなかった日本の言葉にも出会えたので今後活かしていきたいです。(山口さん・左)
ECCのみなさんの発表は本当にクオリティーが高く、熱意が溢れていました。アイハウス以外の場でも披露していただきたい!と思うほどでした。
「アイハウスde多文化体験」では、出演者同士の交流も生まれています。留学生にとっては同郷の先輩に出会う、サポーターの方にとっては異文化に出会う機会にしていただけたら嬉しいです。
公益財団法人 大阪国際交流センター
植松 夕紀子様
会場に入ると何やら見覚えのある方が一人…なんと昨年度参加していた卒業生・周さんでした!社会人になった今年も、学生時代に引き続き中国の劇を伝えるプログラムを発表していました。
周さんと話していて感じたことは、ライフステージが変化しても変わらない場所(=アイハウス)があればそれが支えになるということ。今年参加した学生たちにとってもそんな場所になったらいいなと思いました。(ハピボラ編集部)