梅田の歴史に触れるひとときに
梅田は、オフィスや商業施設がひしめく大阪の中心地。ここで戦後70年以上続いているお祭りがあります。この「露天神社(つゆのてんじんじゃ)例大祭」では、商売繁盛を祈願して、梅田のまちなかを役太鼓(やくだいこ)や獅子舞が巡行します。巡行者たちのサポート役として、山口学園の学生たちが参加しました。それぞれの役をこなす中、地域の方から「昔このE-maのあたりにも商店街があったんだよ」とまちの昔話を教えてもらうことも。ネットやSNSでは知り得なかった歴史に触れて、活動後は見慣れたまちがぐっと新鮮に感じられるはず!
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露天神社は「お初天神」という名前で広く親しまれています。3年ぶりに行われた「例大祭」は人数を絞り規模を縮小して行われました。
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山口学園の学生たちは、商業施設「E-ma」の東側にある休憩スポットを担当しました。
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巡行者が続々とやってきます。学生たちの明るさが休憩所に活気を生み出していました。
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誰に指示されるわけでもなく、率先してごみ回収にも動き出す学生たち。そんな姿が地域の方との距離を縮めていきます。
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巡行者の見送りは全員で。「打ちましょ」という掛け声からはじまる「大阪締め」も初めてトライ!
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特別に学生たちも獅子舞の祈祷に参加。厄払いとして、獅子に頭をかまれる儀式に加わりました。めったにない体験に一同大感動!
池内瑞樹さん
ECC国際外語専門学校
国際エアラインコース 2年
- 活動に参加したきっかけは?
- コースの先輩方が「ボランティア活動で色々な方と交流した経験が現場ですごく活きてくる」と仰っていたので、私もチャレンジしてみようと思い参加しました。
最初はやはり緊張しましたが、休憩所も和気あいあいとした雰囲気だったので、しだいにみなさんとの会話を楽しめるようになっていきました。やっぱり接客って楽しいなと改めて感じる機会になりました!
黄 韻文(コウ インブン)さん
ECCコンピュータ専門学校
システムエンジニアコース 1年
- 活動を通して得られたことはありますか?
- 観客としてではなく、運営側として日本のお祭りに関われる貴重なボランティアだと思い、参加を決めました。綺麗な色の衣装や踊りなどを今までにないくらい近くで見せてもらえて感動しました!獅子舞のご祈祷ももちろん初めてで、終わってから地域の方が獅子舞がどうして頭を噛むのかを教えてくださり、文化理解も深まりました。これからもさまざまな活動で地域の方と交流していけたらと思います。
このあたりには昔、個人店が並ぶ小さな商店街がありました。そのメンバーが代々受け継ぎながらこの休憩所を切り盛りしています。いろいろな方と交流して、まちの歴史やお祭り文化に触れながら活動してもらえたら嬉しいですね。露天神社の「宮入り」は迫力満点なので、ぜひ一度見に行ってみてください!
露天神社例大祭 接待役
西晴美様(右)高宏様(左)
ビルの間から役太鼓が颯爽と現れたり、歩道に獅子舞がやってきたり…どれもこれもが目を奪われるシーン!私にとっては非日常でしたが、地域の人々にとっては70年以上前から続けている恒例行事。西さんご家族をはじめ、地域でしっかりとバトンを繋ぎ続けているみなさんの努力あってこその賜物です。休憩所をあとにする巡行者を、ホッとした表情で見送る姿には、こみ上げてくるものがありました。(ハピボラ編集部)