アジアカルチャーを発信
前回はオンラインのみとなった「アイハウスde多文化体験」。2022年は再び来場者が参加できるかたちで開催されました。山口学園からは4つのチーム(ベトナム・香港・韓国・中国×台湾)が参加。「全国で54民族もいるベトナム異文化」「中国と台湾の面白い迷信大捜査」などタイトルだけで興味をそそるプレゼンが出揃いました。内容も寸劇あり、クイズあり、ミニ語学講座あり、それぞれが趣向を凝らしたアイデアで、留学生みずから自国のカルチャーを発信しました。
-
ベトナムチームはキン族の民族衣装を着て登場。少数民族に由来する竹馬を自作のアイテム満載の内容に。
-
石を使った頭脳ゲーム「オ・アン・クアン」の模様。ベトナムチームより。
-
香港ならではの伝統行事をプレゼン。教室いっぱいに参加者が集まりました。
-
日本語での質問に答える香港の留学生。ライブ感のある日本語のトレーニングにも。
-
映像を作り込んだ韓国チーム。観光名所からSNSで映えるスポットまで広く紹介。
-
言葉のサポートでは日本人スタッフが大活躍しました。
-
中国×台湾チームは、それぞれの国の迷信を寸劇で見せながら、分かりやすく紹介。
-
お菓子の名前当てクイズ。正解者にはそのままプレゼント!
-
サポータースタッフも、留学生も、他国のプレゼンを心から楽しんでいました。
-
終了後に全員で記念撮影。9月から準備を進めてきたこともあり、一つの大きなチームになっていました。
【ベトナムチーム】
Tran・Anh・Tuanさん
ECCコンピュータ専門学校
IT開発研究コース 1年
Dinh・Thi・Thao・Trangさん
ECCコンピュータ専門学校
国際ビジネスコース 1年
稲葉春花さん
ECC国際外語専門学校
国際エアラインコース 2年
浅井陽香さん
ECC国際外語専門学校
ホテルコース 2年
田中さつきさん
ECC国際外語専門学校
大学編入コース 1年
寺前遥斗さん
ECC国際外語専門学校
国際エアラインコース 2年
- 参加しようと思ったきっかけ
- ベトナムは多民族社会だということを知ってもらいたくて参加を決めました。竹馬を手づくりしたり、母国から衣装を取り寄せたり、たくさん工夫しました。ゲームも盛り上がっていたので、楽しみながらベトナム文化を知ってもらえたと思います。(後列左から2番目・スーさん)
- 活動中に難しいと感じたことは?
- 準備のとき、まずはサポーターのみんなにベトナム文化を伝えたのですが慣習の違いからなかなか伝わらず…いろいろな日本語で言い換えながら説明したことで理解してもらうことができました。(後列左から3番目・タオチャンさん)
- アイハウスde多文化体験を通して気づいたこと
- 留学生たちの「これって日本語でどう言うの?」という質問にすぐに答えられないことがありました。英語力はもちろんですが、日本の文化や言葉について理解を深めておくことも円滑なコミュニケーションに繋がるんだと気づく機会になりました。(前列右・寺前さん)
【香港チーム】
陳子騏さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
海貝夏美さん
ECC国際外語専門学校
国際エアラインコース1年
桐山美里さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース2年
※海外インターンシップコースエアライン専攻2年の山口すみれさん、エアラインコース2年の牧里香さんもサポーターとして準備に参加
- 活動を通してどんな変化がありましたか?
- こんな大勢を前にプレゼンしたのは初めてでした。サポーターのみんなと話したり、台本を添削してもらったりする中で、日本語の文法の理解も深まったし語彙力も高まりました!(中央・チェンさん)
- アイハウスde多文化体験を通して気づいたこと
- どうしてこの接続語を選ぶのか、なぜこの読み方をするのかなど、チェンさんの疑問にはハッとさせられました。何げなく使っている日本語を改めて見つめ直す機会になりました。(左・桐山さん)
- サポーターとして心がけていたことは
- プレゼンの主役はチェンさんなのでできる限りチェンさんの言葉で話してほしいという気持ちがありました。なので準備でも本番でも言葉が出てくるのを待つように心がけました。(右・海貝さん)
【韓国チーム】
KimEunHaさん
ECCコンピュータ専門学校
システムエンジニアコース 2年
池内瑞樹さん
ECC国際外語専門学校
国際エアラインコース 2年
小林莉央楠さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース エアライン専攻 1年
黒川真衣さん
ECC国際外語専門学校
国際エアラインコース 2年
- 本番を終えての感想
- 日本語を使って1時間も発表できるのか不安でしたが無事に終えることができて今は達成感でいっぱいです。この2か月間で読める漢字も増えて、日本語力がアップしました。(左から2番目・キムさん)
- サポーターとしてどんなことを心がけていましたか?
- ミーティングごとにキムさんのスライドがパワーアップしていて驚かされました。サポーターとしてどんな疑問にもこたえられるようにと、事前に日本語の文法や単語を振り返っておきました。今日キムさんの努力が実って本当に良かったです!(左・黒川さん)
【中国・台湾チーム】
周冠邑さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
陸政希さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
瀨渡美乃さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコースエアライン専攻 1年
倉光涼楓さん
ECC国際外語専門学校
国際エアラインコース 2年
塩原杏さん
ECC国際外語専門学校
大学編入コース 1年
※エアラインコース1年の織田奈那さんもサポーターとして準備に参加
- アイハウスde多文化体験を経て変化したこと
- アイハウスde多文化体験の準備が始まってから日本語を話すのが楽しい!と思えるようになりました。留学生にとっては日本語力をアップさせるとても良いチャンスになると思います。ぜひ挑戦してみてください!(下段左・リクさん)
- 活動を振り返って一言!
- 台本づくりのとき、総括リーダーの榎並君が自然な日本語をたくさん教えてくれました。彼にはとても感謝しています。日本人の友達が増えたこともとても嬉しかったです!(下段右・シュウさん)
- この活動のおすすめポイント
- 母国語以外の言葉で恐れずにコミュニケーションをとっている二人は本当に尊敬できます。サポート学生にとっては普段の生活ではできない国際交流ができる機会になると思います。(上段左・塩原さん)
1日でいろいろな国の文化紹介を行うので、国ごとではなく”面”として世界を見れるのがこのイベントの良いところです。ぜひ一緒に楽しみながら、文化理解を深めてください。また、参加した留学生にとって、ここが新しい拠り所になっていけば私たちも嬉しいです。
公益財団法人 大阪国際交流センター
イズ テレウォフ ベケット様
今回一番印象に残ったのが、言葉に詰まった留学生を、じっくりと待っていたサポーター学生の姿。すぐにフォローしたり、別の言葉を提案したりしがちですが、ここで待つを選択する学生たちに非常に感銘を受けました。きっとこの姿勢が、「思い切って日本語を話してみよう」と思える雰囲気を作り出しているんだなと、この活動の核心に触れる機会にもなりました。(ハピボラ編集部)