ACTIVITIES

Event Report

アイハウス de 多文化体験 2024

2024.8.3

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留学生と日本人学生が一緒にプレゼンへ挑戦!
地域の多文化共生イベントで、母国の魅力や文化を見つめ直す一日。
Outline(概要)

地域でともに暮らす外国人住民が、それぞれの国の文化を紹介するイベント「アイハウス de 多文化体験」は、今年で8回目の開催を迎えました。本イベントは、毎年夏に(公財)大阪国際交流センターで開催され、外国人住民による発表プログラムやステージパフォーマンスが繰り広げられます。近隣の日本語学校や高校に通う留学生など、毎年さまざまな国の出身者が参加しており、多文化共生のおもしろさに改めて気づかされるイベントです。
今回山口学園からは、5チームが参加。それぞれのチームは、台湾・ミャンマー・ドイツ・アメリカからの留学生が中心となり、日本人学生がサポート。総勢23人で、真夏の国際交流イベントを盛り上げました。

Role(ボランティア学生の役割)

日本人学生はサポートスタッフとして、留学生と一緒に発表の準備を進めます。事前にプレゼンの練習を一緒におこない、日本語の説明が合っているかどうかを確認するなど、留学生が伝えたい内容をきちんと発表できるように協力します。

  • 発表が始まる前の緊張な面持ち。事前にチームメンバーで準備した日本語を復習中! 

  • 自分のチームの発表がない時は、受付を担うなど、イベント全体の進行をお手伝い。 

Role(ボランティア学生の役割)

日本人学生はサポートスタッフとして、留学生と一緒に発表の準備を進めます。事前にプレゼンの練習を一緒におこない、日本語の説明が合っているかどうかを確認するなど、留学生が伝えたい内容をきちんと発表できるように協力します。

  • 「台湾語について、もっと知ってもらいたい」と、日本語に似た言葉を例に挙げながら発表する台湾チーム。 

  • アメリカチームは、マニング・クリスタさんの出身地・メリーランド州について紹介しました。 

  • 発表開始前からすでに、お客さんから続々と質問が寄せられたミャンマーチーム。 

  • もう一つの台湾チームは、景品をゲットするためのクジ引きボックスを考案。アイデアが光ります。 

  • 街並みや社会情勢、歴史、食べ物など、ドイツを多面的に紹介しました。 

  • 最後は先生からのフィードバック。今日のために準備に力を注いできた学生たちも、無事に終わって安心した様子。 

ACTIVITY PHOTO

  • 発表が始まる前の緊張な面持ち。事前にチームメンバーで準備した日本語を復習中! 

  • 自分のチームの発表がない時は、受付を担うなど、イベント全体の進行をお手伝い。 

  • 「台湾語について、もっと知ってもらいたい」と、日本語に似た言葉を例に挙げながら発表する台湾チーム。 

  • アメリカチームは、マニング・クリスタさんの出身地・メリーランド州について紹介しました。 

  • 発表開始前からすでに、お客さんから続々と質問が寄せられたミャンマーチーム。 

  • もう一つの台湾チームは、景品をゲットするためのクジ引きボックスを考案。アイデアが光ります。 

  • 街並みや社会情勢、歴史、食べ物など、ドイツを多面的に紹介しました。 

  • 最後は先生からのフィードバック。今日のために準備に力を注いできた学生たちも、無事に終わって安心した様子。 

Recommendations(こんな人にオススメ!)

2014年から続けてきた「アイハウス de 多文化体験」ですが、今年はフィナーレでみんな一緒に万博音頭を踊るなど、日本文化の紹介を取り入れてみました。
ECCの学生さんは、始まった当初から参加していただき、中には卒業後も参加してくださる方も。特に留学生の方は、学校以外で日本人と接する機会が少ないと思うので、この機会をぜひ、日本語で話す自信を身につける経験や、新たなつながりをつくるきっかけとして活用してもらえればと思います。

公益財団法人 大阪国際交流センター 岸俊之様

 

Entry requirement(参加条件)

  • 山口学園の学生なら誰でもOK
  • 特定のコース生のみ(サービスラーニング)

Frequency of Events(次回の開催:参加するには?)

次回開催についてはこちらでご確認ください。

※開催は主催者の事情や天候等で延期・中止もあります。募集状況はこちらで確認ください

INTERVIEW

詹 家鴻さん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)

今日の発表テーマのポイントは?
私たちは二人とも台湾北部の出身ですが、発表テーマには台湾南部を選びました。というのも、多くの旅行客は台北へ行くことが多く、まだまだ南へ足を運ぶ人が少ないと思ったからです。グルメだけでなく、駁二芸術特区(ばくにげいじゅつとっく)など、現地で注目されているエリアを紹介しました。加えて、特に紹介したかったのは、台湾語についてです。実は台湾語は、現地でも話せる人が少なくなってきている言語。それにはどのような背景があるのか、ぜひ知ってもらいたくて、クイズや日本語に似た言葉などを通して紹介しました。

黄 思綺さん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)

発表で、特に力を入れたことは?
現地の言葉・台湾語について。実は台湾で話されているメインの言語は台湾華語(中国語)で、台湾語は学校で習うこともほとんどありません。家族で受け継がれていく言語で、話せない台湾人も多いんです。私自身、祖母から教えてもらいました。クイズのように楽しく参加できるように工夫したことで、みなさんに興味を持ってもらえたように思います。日本人は手を挙げて話すのが苦手なイメージがありましたが、今日はみんな手を挙げて答えてくれて嬉しかったです。台湾語のパートが、一番盛り上がったように感じました。

KHIN LAINMARさん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(ミャンマー出身)

参加してみてどうでしたか?
日本ではまだミャンマーについて知らない方も多いので、今日はたくさんの方が聞きにきてくださって嬉しかったです。発表前から、ミャンマーの場所だったりミャンマー人の名前についてだったりと、お客さんがたくさん質問をしてくれて、興味を持ってもらえていることが伝わってきました。ミャンマーは仏教の国で、毎月仏教にまつわる伝統行事あります。今回は代表的なお祭りをいくつか伝えたかったので、動画を入れて工夫しました。次に発表の機会があったら、ミャンマーの世界遺産について紹介したいです。

マニング・クリスタさん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(アメリカ出身)

今日一番伝えたかったことは?
私の出身地であるメリーランド州は、ワシントンDCに隣接している州で、海が近く景色がとても綺麗な場所です。ナショナルハーバーには観覧車や高級レストランなどが並び、自然だけでなくエンターテイメントも楽しめる州なので、その“楽しい魅力”をぜひ紹介したいと思いました。発表は、「川に沿って」や「8月から10月にかけて」など、普段は使わない日本語を使う必要があり、難しかったです。でも最後には、「メリーランドに行ってみたい」という感想ももらえて、楽しかったです。

劉 子潔さん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)

今日の発表テーマは?
テーマは、台湾の食べ物について。台湾人は食べることが大好きですし、台湾人にとって、とても大切な文化だと思います。一番紹介したかった食べ物は「乖乖(くわいくわい)」というお菓子。乖乖は「良い子」という意味があって、機械がきちんと動くように、IT企業ではこのお菓子を机の上に置いたり、普通の会社でも機械室やコピー機の上に、お守りのように置いておく習慣があります。これは台湾独特の習慣なので、ぜひ紹介したいと思いました。自分たちの言いたいことを日本語にするのは難しかったですが、頑張りました!

李 芝盈さん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)

参加してみてどうでしたか?
日本語で発表するのは難しかったですが、発表を経験し、もっと上手に日本語を話せるようになりたいと思って、参加しました。食べ物の中でもパイナップルは、台湾には縁起物という意味があるので、その背景を紹介したいなと考えていました。最後、クイズの回答者へ景品を渡す時に、何かおもしろいことを取り入れようと劉さんと一緒にボックスを考えました。これは台湾では子どもの時によく目にした、思い出のあるもの。調べてみると、日本にはなさそうだったのでと、取り入れてみようと思いました。

サロモン・ロビン・レイ・ダミアンさん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(ドイツ出身)

参加したきっかけや、力を入れたことは?
今年はいろいろなことに挑戦したい思って、今回の参加を決めました。発表を通して、自分の日本語力がどのぐらい上達しているかがわかりますし、良い機会になると思ったんです。発表の中で一番伝えたかったことは、歴史についてです。いまも世界では戦争や暴力が起きていますし、このようなことを無くしていくために、ドイツが歩んできた歴史についてもきちんと目を向けて発信しなければならないと思ったからです。それだけに終わらず聞いている方が楽しめるように、食べ物や街並みなどいろいろなテーマを取り入れました。お客さんからドイツの教育について質問をいただき、とてもいいテーマについて聞いていただけたなと思って嬉しかったです。

EDITOR'S NOTE

母国の発表と考えた時に、まずは基本的な情報を中心に考えてしまいがちですが、「何を伝えたいか」「何に興味を持ってもらいたいか」を、留学生たちがしっかり練って内容を組み立てていたことがとても印象的でした。たとえ台湾のように近くの場所あっても、私自身知らないことが多く、学生たちのおかげで新たな好奇心がくすぐられました。日本人学生も、留学生の気持ちを汲み取ったアドバイスをしており、各チームとても連携がとれていたように思います。発表が終わった瞬間に見せるみんなの安堵の表情や、言葉の掛け合いから、その絆を感じとれた一日でした。このイベントを経験したことでお互いを深く知るきっかけが生まれたように感じます。このあとのボランティア活動でも、どのような連携プレーを見られるのかが楽しみです。(ハピボラ編集部)