地域の方とともに祭り巡行者をおもてなし!
大阪メトロ谷町線・東梅田駅から徒歩約5分にある、露天神社(つゆのてんじんじゃ)。人形浄瑠璃作品で、のちに歌舞伎の演目にもなった「曽根崎心中」ゆかりの地です。ヒロインの「お初」にちなみ「お初天神」という愛称でも親しまれています。歌舞伎役者の半生を描いた映画『国宝』の中でも同演目が演じられ話題に。そんな露天神社では、毎年7月に「例大祭」と呼ばれるお祭りが行われています。役太鼓や舞獅子などがまちを巡行し、JR大阪駅前をはじめとした梅田の繁華街がお祭りムードに包まれます。
「例大祭」期間中、氏子地域には巡行者向けの休憩所「接待」が各所に設置されます。どの休憩所も地元の方々が協力して運営。飲み物などを配りながら巡行者の方々を労います。昨年に続き、山口学園の学生たちは休憩所の運営を手伝いました。ボランティア学生たちは飲み物を配りつつ、うちわで涼風をおくったり、こどもたちにはお菓子を配ったりなど、キラリと光る+αの心配りも見られました。
だんじりがやってきました。こちらは打ち子と呼ばれる6名の子どもが太鼓を叩く「役太鼓」。氏子地域である梅田・曽根崎エリアを約8時間かけて巡行します。
にぎやかな笛と太鼓の音とともに現れたのは「舞獅子」。最後には獅子に頭を噛んでもらう厄除けの儀式も行われました。
「例大祭」期間中、氏子地域には巡行者向けの休憩所「接待」が各所に設置されます。どの休憩所も地元の方々が協力して運営。飲み物などを配りながら巡行者の方々を労います。昨年に続き、山口学園の学生たちは休憩所の運営を手伝いました。ボランティア学生たちは飲み物を配りつつ、うちわで涼風をおくったり、こどもたちにはお菓子を配ったりなど、キラリと光る+αの心配りも見られました。
巡行者のみなさんが到着!キンキンに冷やした飲み物でもてなします。
地域の方々と息を合わせながらどんどん配っていきます。
次の巡行チームを待つ間は、お菓子をいただきながら地域の方々とのおしゃべりも楽しみました。
偶然通りかかった外国人観光客の方からお祭りに関する質問を受けるシーンも!

山口学園の皆さんは、自分で気づいて率先して動いてくれるので、いつもとても助かっています。「接待」は、町会のメンバーをはじめ、曽根崎を離れた人たちも一緒になって運営しています。ありがたいことに、みんなお祭りの時期になると手伝いにきてくれるんですよね。
学生さんたちそれぞれの地元にも例大祭のようなお祭りがあるはず。今日の活動が、地元の行事や地域コミュニティに目を向けるきっかけになれば嬉しいです。
曽根崎1丁目振興町会 会長 秋吉克己様
熊本さん
ECCコンピュータ専門学校
IT開発研究コース 2年
- 今回の活動を終えて
- 地域イベントのボランティア活動は今回が初めてでした。緊張しましたが、目が合った巡行者さんには率先して飲み物を持っていくように心がけていました。だんじりも舞獅子も物凄い迫力で、見ているだけでおもしろかったです。
一人暮らしをしていると、学校以外で人と関わる機会が少なくなりがちです。今日は子どもから大人までいろいろな方とコミュニケーションがとれて本当に楽しかったです。これからもっとボランティア活動をやっていきたいなと思いました。
チェリーさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)
- 参加したきっかけを教えてください
- 去年別のお祭りのボランティアに参加してすごく楽しかったので、卒業前にもう一度やってみたいと思い、参加を決めました。子どもたちがだんじりの上で一生懸命太鼓を叩いている姿に感動しました。テレビでは見たことがあったのですが、やはり生演奏は圧倒されますね。
地域の方々はみんな優しかったです。私はあまり自分の日本語力に自信がないのですが、わかりやすい日本語で話してくれたので、緊張せずにお話することができました。
今年の7月は初日から35度を超える猛暑日。取材日も、日中は34度まで気温が上がっていました。そんな中、梅田エリアを約8時間まわられた巡行者のみなさん。休憩所を訪れた際は、楽しそうにおしゃべりされている方もおり、ものすごい体力と精神力だ…!と圧倒されました。そして、圧倒繋がりでもう一つ。OUTLINE(概要)にも書いた映画『国宝』(2025年6月公開)。美しい映像と、ものすごい演技に圧倒されますので、未鑑賞の方はぜひ!(ハピボラ編集部)