利用者さんの新たな一面を引き出す機会に
「木の芽福祉会」が運営する「御影倶楽部」は、さまざまな障がいのある方たちが自分らしく働くためにつくられた作業所。お仕事の中の一つ「白鶴酒造」の酒パックを使った紙漉き商品の制作は、神戸市の広報誌に取り上げられるほど話題となっています。
今回のヘアメイク体験は、“メイクをやってみたい!”という利用者さんの一言から実現。ECCアーティスト美容専門学校ヘアメイクアップアーティストコースの学生4名が作業所に駆けつけ、この日限定のヘアメイク体験が行われました。
学生たちのミッションは、ヘアメイク体験を通して利用者さんを笑顔にすること。丁寧な施術はもちろん、会話でもたくさんの笑顔をつくっていきます。メイク前に行うスキンケアも好評で、整った自身の肌に触れて、その変化に顔をほころばせる方も。施術を終え、お互いのメイク姿を褒め合う利用者さんたち。きっと、それぞれの”自分の中にある魅力”に気づく機会になったはず。ボランティア学生たちは確かな手ごたえとともに、ヘアメイクの力も実感する日となりました。
今回は御影倶楽部で働く方をはじめ、十代の方々が通う自立訓練事業所「リチェルカ」等からも希望者を募り、総勢11名が体験に参加しました。
メイク道具は学生たち自身が持参。マンツーマンで丁寧にヒアリングしながら、利用者さんの希望にあわせて施術を行いました。
学生たちのミッションは、ヘアメイク体験を通して利用者さんを笑顔にすること。丁寧な施術はもちろん、会話でもたくさんの笑顔をつくっていきます。メイク前に行うスキンケアも好評で、整った自身の肌に触れて、その変化に顔をほころばせる方も。施術を終え、お互いのメイク姿を褒め合う利用者さんたち。きっと、それぞれの”自分の中にある魅力”に気づく機会になったはず。ボランティア学生たちは確かな手ごたえとともに、ヘアメイクの力も実感する日となりました。
まずはスキンケアでお肌も心もリラックス。初めてのメイク体験で緊張気味だった利用者さんも徐々に柔らかい表情に。
色選びは、発色を確かめながら入念に。悩んでいる方には、イメージにあう色味やトレンドカラーの提案も。
洗練された動きで施術を進める学生たち。プロフェッショナルな立ち振る舞いも利用者さんたちのワクワク感を引き立てます。
木の芽福祉会で働く職員さんが次々と見学にやってきました。利用者さんたちの素敵な変身ぶりにみなさん大喜び!
全員の施術が完了し、記念撮影。メイクアップ大成功です!
最後に利用者さんからお礼の言葉をいただき、学生たちも手ごたえを感じたよう。喜びにあふれるHAPPYな時間になりました。

御影倶楽部でヘアメイク体験をしていただくのは今回で2度目となります。前回も大変好評で、メイクをした後に見違えるほど明るくなった利用者さんがいました。今日も利用者さんの新しい一面に出会うことができ、それぞれが自主性を高めるきっかけがつかめたと思います。外面が内面を変える瞬間に立ち会い、職員の私たちもヘアメイクの力を感じました。学生のみなさんはぜひヘアメイクというお仕事に誇りを持っていただきたいですね。一般の方と接する現場を目指す方にとっては、コミュニケーション力を磨く機会にもなると思いますよ。
社会福祉法人 木の芽福祉会 御影倶楽部
管理者 宇野大典様
植田さん(写真左)
赤堀さん(写真右)
ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクアップアーティストコース 1年
- 活動に参加しようと思ったきっかけは
- 障がいのある方々と接する貴重な機会だと思い参加しました。発話にハンディキャップがある利用者さんを施術した際は、しっかりと表情を見るように心がけていました。「今楽しそう」とか「興味津々だな」など少しずつですが気持ちを汲み取れるようになり嬉しかったです。(植田さん)
ヘアもメイクもチャレンジできるボランティア活動だと聞いて参加を決めました。利用者さんにイメージ通りの仕上がりですと言っていただけたときはとても嬉しくなりました。今後は、先輩たちのようにおまかせオーダーにも対応できる技術を身につけていきたいです!(赤堀さん)
森さん(写真左)
福井さん(写真右)
ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクアップアーティストコース 3年
- この活動のやりがいを教えてください
- 前回のメイク体験にも参加したのですが、今回はヘアもメイクもトータルで施術させていただくのは初めてでした。メイクをすることでどんどん明るくなっていく利用者さんの表情を見るととてもやりがいを感じます。今日は緊張されている方もいらっしゃったので、施術しながらどうコミュニケーションをとっていくかをすごく考えていました。会話を引き出す力がすごく鍛えられたと思います。卒業後はブライダル業界でヘアメイクのお仕事をするので、学んだことをどんどん使っていけたらと思います!(森さん)
- ボランティア活動を終えての感想
- 父がグループホームを経営しており、障がいを持った弟もいるので、福祉施設は馴染みのある場所です。プライベートでも父や弟の知り合いから声をかけてもらって、福祉施設の利用者さんにフェイスペイントをしたりしています。今日も担当した利用者さんたちにすごく喜んでもらえて嬉しかったです。御影倶楽部さんは率先して話しかけてくれる利用者さんが多いなぁと感じました。好きなアイドルの話で盛り上がったりして会話もとても楽しかったです!(福井さん)
ヘアメイクボランティアを取材すると、いつもに増してハッピーな気持ちになります。Recommendationsでお話を伺った宇野さんもおっしゃっていましたが、ヘアメイクでみなさんの心が明るくなっていることが手に取るようにわかりました。「この色良いね!」「肌が明るくなった!」とポジティブな言葉が飛び交い、お隣の方へと伝染して、お部屋全体の明るさが増していく。ヘアメイクが生み出すハッピーの好循環に心が癒される取材でした。(ハピボラ編集部)