世代を超えたふれあいの場に。
ボランティア活動の舞台は、中崎町の介護老人保健施設「青美(せいび)」。ECCアーティスト美容専門学校・ヘアメイクアーティストコースの1年生たちが、利用者の方にメイク施術やハンドマッサージを行います。学生にとって、一般の方を施術するということは、スキルアップに加え、コミュニケーション力を磨く貴重な機会。例年よりインフルエンザの流行が早かったため、全員マスクを着用して施術に臨みました。表情が見えにくい中、皆さんに綺麗になる喜びを感じてもらおうと、全力を尽くす姿をレポートします。
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学校から徒歩2分にある、「青美」。学生たちはリラックスした雰囲気で施設へ向かいました。
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さっそく、利用者のみなさんが待つ共有スペースへ。和やかなムードの中、施術スタート。
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女性の方が多い中、男性利用者には「ハンドマッサージどうですか?」とご提案します。
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施術中も後も、楽しそうな話し声があちこちから。こちらのグループは、写真を見ながらご家族の話で盛り上がっていました。
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楽しい時間はあっという間。「帰っちゃうの」と別れを惜しまれつつ、学生たちは施設を後にしました。
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学校に戻り、お礼の手紙をしたためます。似顔絵を添えているグループも。
吉田 里菜さん
ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクアーティストコース 1年
- この活動で嬉しかったこと
- 今日は「話す・頷く・共感する」を心がけながら施術しました。最初「私はいいよ」と遠慮していた利用者さんがいたのですが、マッサージを受けている隣の方の姿を見て「やってみたい」と受けてくださいました。終わってから「気持ちよかったわ」と言ってもらえて嬉しかったです。
いろいろな話をしたのですが、中でも「今が一番大事だからね」と言う言葉が心に残っています。改めて勉強頑張ろうと思いました!
指方 菜々子さん
ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクアーティストコース 1年
- 活動中に心がけていたこと
- 施術中は、肌へのタッチを優しくしようと気をつけていました。利用者さんの気持ちも元気になってほしいなと思っていたので、こちらから積極的にお話しました。
最初笑顔が少なかった方がどんどん笑ってくれるようになり、最後は何度も感謝の言葉を言ってくださいました。喜んでもらえたなと手ごたえを感じつつ、私自身も嬉しくなりました。
國仙谷 朋子さん
ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクアーティストコース 1年
- この活動で難しかったこと
- 利用者のみなさんが優しく接してくれたので、私自身もためらうことなく取り組めました。
方言を交えて話す利用者さんがいて、最初は分かりにくかったのですが、粘り強く聞いているとだんだん聞き取れるようになってきました。施術後「綺麗になって嬉しい」と言ってもらった時は、自分の力でこんなに人を喜ばせることができるんだと、達成感でいっぱいになりました。
メイクをしたり髪型を整えたりすることで、利用者さんたちは人と会いたくなります。面会にいらしたご家族とのコミュニケーションにも好影響を与えているんですよ。ぜひメイクの力で、利用者さんの「綺麗でありたい」という気持ちを呼び起こしていただけたらと思います。
介護老人保健施設青美・施設運営課長 松田佑太様
社会貢献センターの山本先生が驚くほど、利用者の方々との会話が盛り上がっていた今回のヘアメイクボランティア。引率の磯部先生によると、「おしゃべり好きな子が多いクラス」だそう。学生たちに負けないくらい、積極的に利用者さんと交流している磯部先生の姿も印象的でした。