役立って、楽しんで、おもてなし。
「OSAKA光のルネサンス」は開催17年を迎え、中之島ではすっかり冬の風物詩に。学生たちが参加するのは会場ボランティアの「おもてなし隊」。パンフレットの配布や経路のご案内など、来場者が存分に楽しめるようにサポートする運営に欠かせない存在です。活動前にはガイド付きの手厚い会場ツアーも。じっくりと自分たちの持ち場のことを知ったあとは、いざ「おもてなし隊」として出動です。鮮やかに彩られる中之島公会堂、150mにも及ぶイルミネーションストリート、数百のランタンが並ぶ台南エリア…美しい光の世界を楽しみながら活動する学生たちの姿を追いました。
-
OSAKA光のルネサンスといえば、こちらのプロジェクションマッピング!15分に1回、約7分間の上映が行われます。
-
川べりの中之島は時折強い風が吹き込むこともありますが、おもてなし隊は揃いのロングコートで防寒対策もばっちり。
-
人の流れを見ながら受け取ってもらいやすい場所を探るなど、パンフの配布にも工夫を積み重ねていました。
-
毎年参加しているコンピュータ専門学校の蔡さん。その豊富な経験を買われて、今回は重要なインフォメーションブースを任されることに!
-
会場を巡回する、下見ツアー。お手洗いの場所やコンテンツの位置関係など、1時間ほどかけてじっくりと案内いただきます。
-
台南の寺院広場をイメージした「光の廟てい」。ランタンが連なった美しさに誰もがしばし時を忘れて魅入ります。
田中 広子さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- このボランティアの魅力は?
- 事前の下見ツアーで場所などを把握していたので、安心して接客できました。運営スタッフのみなさんも優しいですし、なんといっても綺麗なイルミネーションを見ながらボランティアができるのがいいですね。おもてなし隊としてパンフレットを配ったり問合せに答えたりしているうちに、私も一緒にイベントを作り上げている感じがして、すべて配り終えたときは達成感がありました!
松田 響子さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- 活動中に心がけていたこと
- これまで何度かOSAKA光のルネサンスに来たことがあったのですが、今年もすごく綺麗でした!来場者の方にもこの素晴らしいイルミネーションを見て行ってほしいなと思いながらパンフレットを配りました。
大阪観光に来た欧米人の方に話しかけられ、よし、英語を話すぞ!と意気込んだのですが、日本語が話せる方でした(笑)語学を活かすタイミングはなかったのですが、異文化交流ができて楽しいひとときでした。
大西 尭香さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- ボランティアに参加したきっかけ
- 人生初のボランティア活動でした。社会貢献センターの先生の勧めで興味を持ちました。一人だと心細かったので、ボランティア経験のある2人(田中さん・松田さん)を誘って参加しました。
最初はパンフレットをお渡ししても受け取ってもらえないことが多くて…そんな時「寒い中お疲れさま」と声をかけてくださった方がいて、心が震えました。それを機に気持ちが前向きになって、無事パンフレットを配り切ることができました!
梶原 杏莉さん
坂田 怜音さん
ベンオサゲ・ブレシンさん
大隅 陽季さん
ECC国際外語専門学校
総合英語コース 1年
- 嬉しかったこと
- 担任の酒井美佳先生の勧めでこのボランティアを知り、英語を使ってみたいなと思って参加しました。事前説明会でイルミネーションの話を聞いて、今日見るのを楽しみにしていました。
早速英語で会場を案内する機会があって、学校の道案内の授業で習ったことが活かせました。勉強したことが実際に使えると、すごく嬉しいです。酒井先生にも、教えていただいた先生にも早く報告したいです!
李 采祐さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)
- 活動を終えての感想
- 今日はプロジェクションマッピングの上映時間から駅の場所までいろんな種類の質問を受けたのですが、まだ日本語を勉強している最中なので、心の中では焦りっぱなしでした。とにかくできることをやろうと、自分を奮い立たせていました。関西弁を話す方や年配の方のおっしゃる内容がうまく聞き取れず、この答えであってるのかなと心配になることもありましたが、みなさんの笑顔が見れたりありがとうと言われたりして、とても嬉しかったです!
李 澤博さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(中国出身)
- ボランティア活動に対する思い
- 以前参加した道案内ボランティアとは違い、フォローしてくれる先生が近くにいないので、困ったときは自分で何とかしないといけませんでした。日本語がまだまだ上手くないので、来場者の方と話す際は申し訳ない気持ちになることもありました。
中国には「赠人玫瑰,手有余香(相手にバラをあげた後で、自分の手にはバラの香りが残っている)」ということわざがあります。助けることとバラをあげることは同じで、他の人を助けて感謝されると、自分も相手に助けられたような嬉しい気持ちになります。私はいつもこの言葉を心に持っていて、ボランティア活動をするのが大好きなんです。これからもどんどん参加していきたいです!
張 逸新さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身/学生スタッフ)
- 難しいと感じたこと
- 今回は学生スタッフとして、実行委員会の方による事前説明会や、振り返りミーティングのセッティングを中心に行いました。
学生スタッフを始めてから、人前で日本語を使う機会が増えました。自分が思っていることを日本語で伝えるというのは本当に難しいことだと、ひしひし感じています。どの日本語で言うと伝わるのか、考え込んでしまうこともよくあります。今回は、一緒にリーダーをした本間さんが、こんな感じかな?といろんな日本語を挙げながら頭の中を整理してくれたり、言葉が足りない部分は補ってくれるなど、様々な面でフォローしてくれました。
「OSAKA光のルネサンス」は、今年で17年目の開催となりました。長く運営していると、見えていない部分も出てきます。若い方ならではの感性でイベントを見ていただき、感想や意見などをいただけると嬉しいですね。
おもてなし隊という役目ですが、みなさんもイベントを楽しみながら活動してください!
大阪市経済戦略局観光部観光課 内町 敏孝様
今回の取材では、学生さんの下見ツアーにも同行させていただきました。案内役の運営スタッフ・吉田さんに、フォトスポットや、見どころ、去年との違いなどを教えていただきながら、じっくり1時間ほどかけて会場を巡回。わぁー!と感嘆の声を挙げたり、写真を撮ったり、吉田さんに質問したり…もしかして、最高のおもてなしを受けることが、おもてなし隊になるための第一歩なのかもと、イベントを堪能する学生さんたちの姿を見て感じました。