ACTIVITIES

Event Report

小児科病棟クリスマス会

2019.12.19

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本気度が試されるからこそ
得られる深い学びと達成感。

大阪・都島区の市立総合医療センター・小児科病棟では10年以上続くクリスマス会があります。山口学園のボランティア学生たちはその企画の中心を担い、今年も26名の学生が参加。10月から本番に向けての準備が始まります。
小児科病棟といっても多様な年代の子どもたちがいて、それぞれが抱える状況も違います。5つの病棟に分かれて活動する学生たちは、どうすれば全員が楽しめるかを考えるのはもちろん、衛生面など考えておくべきこともたくさん。そのため入念に外部からも講師を招いての講義や、ミーティング、リハーサルを重ねてきました。スタートから本番まで3ヶ月間を走り続けるだけに、学生たちの本気度も試されます。だからこそ、クリスマス会を終えた後には深い学びと達成感が待っています。今回はクリスマス会直前のリハーサルから学生たちの姿を追いかけてみました。

  • 取材としてお邪魔したのは、5日前のリハーサル&事前講義。この日を機に学生たちの本気モードが一気に加速。 

  • 長年読み聞かせなどの院内ボランティアを行っている「ぽんぽこぽん」「リトルドア」のお2人から、ボランティアに行く前の心構えを学びます。 

  • 講義を受けて想像と違っていたことや新たに発見したことを、その場で共有していきます。 

  • 講義の後はリハーサルへ。チームごとにつくってきたプログラムを発表し、さらにブラッシュアップを重ねていきます。 

  • いよいよクリスマス会当日。病院の控室で最終リハーサル。それぞれの手順を一つ一つ入念に確認します。 

  • 本番開始が近づいてきました。サンタ服に着替えた蔡さんのハマりっぷりに、一同笑顔がこぼれます。 

  • 5つの病棟で一斉にクリスマス会がスタート!乳児の多い病棟では、親子で楽しめる絵本の読み聞かせが行われました。 

  • こちらは絵本+劇を披露。色んな童話をミックスしたオリジナル脚本で臨みました。観客にリアクションを求める場面も多く、みんながひとつになって盛り上がりました。 

  • キャラクター当てクイズや中国語の意味当てクイズなど、多彩で国際色豊かなクイズ企画が大人にも子どもにも大ヒット! 

  • そばで見ていた看護師さんたちもノリノリになった、てあそびうた(こぶたぬきつねこ)。手づくり小道具も大好評でした。 

  • 比較的高学年が多かったこちらのチームでは、歌にハンドベルにクイズにと、色んな企画をテンポよく展開。 

  • オリジナルのクリスマスカードはECCコンピュータ専門学校の有志がデザイン。チェキを貼ったり、閉じても中が見れたり、楽しい工夫がいっぱい! 

  • 無事にクリスマス会を終えて、全員で振り返り。医療センターの方からは学生たちに改めてメッセージが送られました。 

  • 学生たちひとりひとりがクリスマス会を終えた感想を語っていきます。留学生たちも日本語で発表し、皆が笑顔でそれを見守ります。 

  • 3か月間を共に走り終えたチームの絆と、達成感を噛みしめながら記念撮影。みなさん、お疲れ様でした! 

ACTIVITY PHOTO

  • 取材としてお邪魔したのは、5日前のリハーサル&事前講義。この日を機に学生たちの本気モードが一気に加速。 

  • 長年読み聞かせなどの院内ボランティアを行っている「ぽんぽこぽん」「リトルドア」のお2人から、ボランティアに行く前の心構えを学びます。 

  • 講義を受けて想像と違っていたことや新たに発見したことを、その場で共有していきます。 

  • 講義の後はリハーサルへ。チームごとにつくってきたプログラムを発表し、さらにブラッシュアップを重ねていきます。 

  • いよいよクリスマス会当日。病院の控室で最終リハーサル。それぞれの手順を一つ一つ入念に確認します。 

  • 本番開始が近づいてきました。サンタ服に着替えた蔡さんのハマりっぷりに、一同笑顔がこぼれます。 

  • 5つの病棟で一斉にクリスマス会がスタート!乳児の多い病棟では、親子で楽しめる絵本の読み聞かせが行われました。 

  • こちらは絵本+劇を披露。色んな童話をミックスしたオリジナル脚本で臨みました。観客にリアクションを求める場面も多く、みんながひとつになって盛り上がりました。 

  • キャラクター当てクイズや中国語の意味当てクイズなど、多彩で国際色豊かなクイズ企画が大人にも子どもにも大ヒット! 

  • そばで見ていた看護師さんたちもノリノリになった、てあそびうた(こぶたぬきつねこ)。手づくり小道具も大好評でした。 

  • 比較的高学年が多かったこちらのチームでは、歌にハンドベルにクイズにと、色んな企画をテンポよく展開。 

  • オリジナルのクリスマスカードはECCコンピュータ専門学校の有志がデザイン。チェキを貼ったり、閉じても中が見れたり、楽しい工夫がいっぱい! 

  • 無事にクリスマス会を終えて、全員で振り返り。医療センターの方からは学生たちに改めてメッセージが送られました。 

  • 学生たちひとりひとりがクリスマス会を終えた感想を語っていきます。留学生たちも日本語で発表し、皆が笑顔でそれを見守ります。 

  • 3か月間を共に走り終えたチームの絆と、達成感を噛みしめながら記念撮影。みなさん、お疲れ様でした! 

INTERVIEW

岩垣 響鼓さん

ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年

参加しようと思ったきっかけ
私自身、小児科病棟に入院していた経験があります。幼稚園児だったので、とにかく動きたくて動きたくて仕方なかったことを思い出します。そんな理由もあってこのボランティアに参加しました。企画内容が決まったのがすこし遅れたので、終盤にみっちり練習してクリスマス会に臨みました。(日本語学科で学ぶ)留学生たちとちゃんと話したのが今回初めてだったのですが、わかりやすい言葉を選んでいくことで、コミュニケーションできるんだな、という気づきもありました。子どもたちとは距離を感じないようにフランクに話かけるようにしたのですが、案外恥ずかしがりの子が多かったように思います。でもモジモジしながらも笑顔で応えてくれて嬉しかったです。

木田 康喬さん

ECC国際外語専門学校
総合英語コース 2年

このボランティアを通して得たこと
クリスマス会、めっちゃ良かったです。本番のMCもすごくうまくいきました。リハーサルのときは正直リズムが悪かったのですが、子どもたちを前にした時は、みんな臨機応変にスムーズに対応できました。メンバーはすごく個性的な面々が集まってくれて、みんなでギリギリまで台本を考えました。
自分からやるぞ!と思って参加した初めてのボランティアでしたが、コミュニケーション力も鍛えられるし、いろんな人と繋がれる機会になったと感じます。また、小児科病棟にいる子どもたちがみんな個性的で明るくて、制限された生活の中でも楽しんでいる姿を見て自分も頑張ろうって思いました。サンタと記念撮影している時の笑顔が忘れられません。

許 維心さん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)

活動を経て変化したこと
日本語を話す良い機会になると思い、ボランティアに参加しました。最初のミーティングの時は話の進め方や感想の書き方など、いろいろ分からなくて戸惑ったりしましたが、周囲のメンバーがその都度助けてくれました。仲良くなってからは「ここ分からない」と恥ずかしがらずに言えるようになりました。当日は子どもたちとの会話で、こうすればよかったな、と反省するも部分あります。自分の気持ちを伝える術をもっともっと勉強してきたいと思います。

劉 邦旭さん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)

参加しようと思ったきっかけ
台湾ではこうしたボランティアはあまり見かけないのと、クリスチャンでもあるのでクリスマス会の助けになりたいと思い参加しました。最初は言葉の問題もあって分からないことも多かったものの、とりあえずやってみるとみんなが助けてくれました。だんだんチームもひとつになって「このチームでやり遂げるんだ」という強い気持ちとモチベーションが高まっていきました。
クリスマス会当日は、ずっと忙しく動き回っていました。私たちが踊った「てあそびうた(こぶたぬきつねこ)」を見て、子どもたちが楽しそうな笑顔を見せてくれて、とても素晴らしい経験になったと思います。

孫杰さん

ECC国際外語専門学校
日本語学科
(台湾出身)

この活動の魅力は
子どもたちに元気を与えようと思って本番に臨んだのですが、終わってみると子どもたちのがんばっている姿に、私自身が元気をもらっていました。
ボランティアを始めた頃は、恥ずかしくてチームのみんなともあまり話せなくて…でも日本人メンバーたちがどんどん話しかけてくれたおかげで、今では楽しく会話できるようになりました。参加前に比べると、日本語も少しだけ上達したように感じます。
ECCにいるんだったら、自分の成長のためにもたくさんボランティアをしたほうがいいと思います。後輩にも紹介したくなりました。そして、次はサンタ役をやりたいです!

田中 那奈さん

ECC国際外語専門学校
総合英語コース 2年
(学生スタッフ)

リーダーとしての役割
去年、ECCに入って初めて取り組んだのがこのボランティアでした。今回はリーダー役として、病院の方々とのミーティングに参加したり、各チームのチームリーダーに指示を出したり、相談に乗ったり、裏側からみんなを支えていました。ぽんぽこぽんさんの講義で伺ったように、お子さんはもちろんのこと、親御さんが心の荷物をおろして和めるようなひとときになればいいなと思い取り組みました。
リーダー役をしたからこそ、活動を通して成長していく学生メンバーの姿を見ることができました。助け合ったり、励まし合ったり、みんなの絆が深まっていく様子に感動する日々でした。

MESSAGE

クリスマス会は季節を感じたり気分転換にもなるので、子どもたちは何日も前から楽しみにしているんですよ。
みなさんの学びや感想は、ぜひとも次年度の参加者さんにも引き継いでいただきたいです。バトンを繋げて、みんなでクリスマス会をより良いものにして行けたらと思います。

大阪市立総合医療センター ボランティア担当
後藤 閑香様

EDITOR'S NOTE

2年間取材を続ける中で、この活動をきっかけにボランティアに目覚めた学生が多かったので、その魅力を直に見てみたいと思っていました。当日までの体調管理にも注意を払い、細かい健康チェックを経て、今回特別に取材させていただくことができました。 医療センターの方々も、学生たち(学生ボランティア)として見るのではなく、病棟を盛り上げるチームの一員として接しておられて、そんな関係性が学生たちの心に火をつけるのかもと思いました。

(ハピボラ編集部)