活躍が光る一日。
例年、城のお堀を泳ぐコースが設けられている『大阪城トライアスロン』。2020年はコロナウイルスの影響で開催時期が延期されたこともあり、水質が安定せずスイムが中止に。競技内容をラン→バイク→ランに変更して開催されました。大阪城公園内をはじめ、大阪ビジネスパークまで続く道路をコースとして利用。車両規制でパッと開けた玉造通りを、色とりどりの自転車が風を切って駆け抜けていきました。
この大会のボランティアスタッフとして、山口学園の学生32名が参加。前日の会場設営、当日の案内・誘導、2日間にわかれて活動しました。コース変更のため新たな対応に迫られる場面もありましたが、リーダーを中心にそれぞれ力を出し切って、明るく臨機応変に取り組んだ一日となりました。
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台風の接近により開催が危ぶまれていましたが、当日は天気が回復。緑が匂い立つ公園内を選手が走り抜けていきます。
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山口学園の学生たちは、バイクエリアの5つの拠点で案内・誘導を実施。リーダーの二宮さんがメンバーを振り分けていきます。
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選手たちが気持ちよくレースに臨めるよう、開始ギリギリまで入念に整備を行います。
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いよいよレースがはじまりました。玉造通りは自転車が加速し、迫力満点!学生たちも思わず釘付けに!
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レースが終わった後も活動は続きます。学生たちは、道路上のコーン回収や沿道の清掃へ。
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互いに全力を出し切って活動したことで、学校やコースの垣根を越えた新しい交流も生まれました。みなさんお疲れ様でした!
ピテルス・クロエさん
ECC国際外語専門学校
国際ビジネスコース 2年
(ベルギー出身)
- この活動で嬉しかったこと
- レースが始まって、チームのみんなで選手を応援している時が一番楽しかったです。応援に対して「ありがとう」と言ってくれたり、レース後に話しかけてくれたりする選手もいて嬉しくなりました。
今日は自然いっぱいの場所で、気持ち良くボランティアができました。コースの違う新しい友達と知り合うこともできたので、とても楽しい一日になりました。
田中 良輝さん
ECC国際外語専門学校
大学編入コース(国際関係)1年
- 参加したきっかけ
- 小中学生の時、野球をしていました。年齢を重ねて、今度はスポーツ選手を支える側に回りたいと思って参加を決めました。
実際に参加してみて、こうした大会はたくさんの人たちの手で作り上げられていて、自分自身が安心して野球に取り組めていたのもそのおかげなのだと身をもって感じることができました。
大学に進学できたら、今までやったことのないスポーツにもチャレンジしたいなと思っています。
五味 純子さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース
ホテル専攻 1年
(学生スタッフ)
- 活動中に工夫したこと
- 私の担当した場所は普段抜け道になっているようで、たくさんの人に迂回のお願いをしました。いつも利用されている方にとっては道をふさいでいることになるので、いきなり案内せずに柔らかく対応することを心がけました。声掛けの前にいろんなクッション言葉を入れながら、工夫してご案内できたと思います。
- 学生スタッフについて
- ボランティア活動はもちろん、企画することにも興味があり、学生スタッフに加入しました。
今日は初めてサブリーダーをしたのですが、大人数を動かす難しさや全体把握の大変さを目の当たりにしました。そんな中、学生スタッフの二宮さんはみんなの先頭に立って引っ張ったり、問題が起こったときはすぐに駆けつけたりしていて、その行動力に圧倒されました。
二宮 良太さん
ECCコンピュータ専門学校
IT開発エキスパートコース 2年
(学生スタッフ)
- 活動中に心がけていたこと
- 1年生の時に様々なボランティアを経験したおかげで、活動の中身は違っても大体の流れや学生スタッフのやるべきことがわかってきて、心に余裕を持って動けるようになりました。
今日は、全体の動きを把握しつつこまめに各拠点をまわって、問題が出た時にも言いやすい環境づくりを心がけていました。 - リーダーとしてどのようなことに取り組みましたか
- 今回が初めてのボランティアだという人もいて、その体験を味気ないものにしてはいけない、大切にしてあげたいという思いがありました。的確に指示を出したり、自分たちの活動の目的を見失わないようにするのがリーダーの役目だと思い、責任感を持って取り組みました。
コロナウイルスの影響で活動内容の変更も多かったので、自分が疑問に思ったところはすぐ運営スタッフの方に聞きに行き、みんなからの質問にはきちっと答えられるように準備しておくことができました。
大阪城トライアスロンは駅近の会場で、競技にあまり馴染みのない方にも気軽に観戦いただける都市型の大会です。
今回は中止になりましたが、お堀で行われるスイムは非常に見ごたえがあります。ボランティアのみなさんにも、ぜひご覧いただきたいですね。
大阪城トライアスロン大会事務局 ボランティア統括 田口 雅弘様
コロナウイルスの影響やスイムの中止で、当日の現場は慌ただしい雰囲気。そんな中、学生たちはリーダーの二宮さんを中心に団結し、現場でも大健闘!大きな声を出せない分全力のアクションで応援したり、カーブ手前では選手に注意喚起したり、案内の言葉を工夫したり…自分で気づいて行動している姿に、ボランティア活動ならではのクリエイティビティをビシバシ感じました。