ボランティアの力も試された一夜。
2019年に開催15周年を迎えた「淀川区1千人の第九コンサート」。2020年は「コロナ禍に負けない歌声を響かせる」ことをテーマに、会場規模の縮小や厳重な感染対策を施した上で開催されることになりました。混雑を避けるための工夫や、演奏の合間での換気など、例年以上にスタッフやボランティアの力が試されるなか、学生たちは見事にその役割を果たしたようです。久々に触れる「生の音楽」が、観客だけではなく参加した全ての人の心に強く残った一夜になりました。
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来場者には整理券を配布。入館時間をずらすことで混雑を回避しました。
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今年はチケットを確認するかたちの受付に変更。こうした細かい感染対策が幾重にも施されました。
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席間を空け、ホール定員の半分以下の来場者に限定して開催。演奏のオンライン配信も行われました。
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学生ボランティアたちも後方の座席で鑑賞。生の音楽を堪能する貴重なひとときに。
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終演後の座席の消毒も入念に。全員で感染対策に取り組んだ催しになりました。
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出口で観客をお見送りします。来場者からは「これでやっと今年が終えられるよ」という喜びの声も。
松尾 健斗さん
ECC国際外語専門学校
大学編入コース 1年
- 参加したきっかけ
- 以前、「クリーン中崎町」のボランティアに参加したとき、地域の方と交流が思いのほか楽しくて、次も参加できるイベントがないかなと思っていました。今回の募集を知って、高校で吹奏楽をやっていたこともあり、好きな音楽で交流できるなんて!と応募しました。検温を担当しましたが、来場者の方の負担とならないよう気を配ってすすめることができたと思います。今後は子どもと触れ合えるイベントにチャレンジしてみたいと思います!
竹原 有紀さん(左)
桑田 萌子さん(中央)
櫻本 亜実さん(右)
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- 活動を終えての感想
- 入場時のご案内では、エアラインの授業で習ったスキルを活かすことができました!マスクで表情が見えにくい分、気持ちから笑顔に!という姿勢で対応できたと思います。(竹原さん・左)
吹奏楽部出身ということもあり、コンサートの運営に関わってみたいと思ったのが参加のきっかけです。臨機応変に対応していくことの大切さを感じることができました。(桑田さん・中央)
入館の時から楽しい気持ちになってほしい、という思いで受付しました。上からお話する形にならないよう、お一人お一人の目線の高さを意識してお出迎えしました。(櫻本さん・右)
淀川区1千人の第九は、今年で16回目の開催。今回は、会場に来れない人にも楽しんでいただけるよう、オンライン配信を初めて実施しました。
山口学園のみなさんには、検温や消毒などこれまでにはなかった新しい役割も担っていただきました。イベントにとって欠かせない存在だなと改めて感じています。
佐々木 博史様(1千人の第九運営委員長)
私自身も「生の音楽」に触れるのは1年以上ぶり。コンサート中は、合唱団の歌声なのか気迫なのか、物凄い“圧”を感じて、気づいた時にはブワッと鳥肌が立っていました。それに答えるかのように、観客席からは割れんばかりの拍手が。合唱団と観客の迫力あるやり取りに心が痺れました。(ハピボラ編集部)