楽しみながら地域交流
秋晴れの日曜日。大阪市北区の扇町公園にはスポーツウェアを身につけた区民が大勢かけ付けていました。この日開催されたのは、体育祭と区民まつりがひとつになったイベント「北区民カーニバル」。地域の幼稚園児からご年配の方までさまざまな世代が集まり、スポーツ競技などを通して交流を深めます。山口学園の学生たちも運営ボランティアとして参加。地域の方々とともに、案内係や会場整備を行いました。
来場者、スタッフ問わず気さくな方が多いのが北区の良いところ。どの持ち場でも自然と会話が生まれます。学生たちにも笑顔が絶えないイベントとなりました。
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総合案内所は問い合わせも多いため、他のメンバーと連携は必須。丁寧かつスピーディーな接客で来場者を案内していました。
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外国人の接客は「interpreter(通訳)」のベストを着た学生が率先して行います。
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来場者とにこやかに話す学生たち。会場にいる人たちと分け隔てなく交流できるのも北区民カーニバルの魅力です。
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留学生たちにとっては日本語を活用する絶好の機会。挨拶にはじまり、積極的に声かけを行っていました。
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会場にはホテルコースの学生たちの姿も。カフェ・ラポールの広報活動で出会った方々とともに、子ども向けブースを切り盛りしていました。
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イベントは大盛況のうちに終了。終日いっしょに活動した学生たちの間には、学校やコースの垣根を越えたつながりが生まれていました。
新川悠生さん
ECCコンピュータ専門学校
IT開発エキスパートコース 1年
- この活動の楽しいところは?
- 実は私自身も北区民の一人としてこの体育祭で走ったことがあったんです。とても楽しかった思い出があるので、今度は運営スタッフとしてイベントを支える側にまわりたいと思って参加しました。
実際に携わると、いろいろな職業の方が運営に関わっていることを知りました。案内ブースでは日々接客をされている郵便局員の方から声かけのコツを教えてもらうなど、学びも多かったです。北区はお話し好きの方が多いので、スタッフ・来場者問わず気さくに交流できて、最後まで楽しく活動することができました!
ドウ アンショウさん
ECC国際外語専門学校
日本語学科
- 参加しようと思ったきっかけ
- こういったまちのイベントは中国にはないので、どのように運営されているのか気になったのと、私自身も北区に住んでいるので区民として挑戦したいと思ったのがきっかけです。運動会もブースもとても盛り上がっていて、楽しい雰囲気を感じながら活動することができました。ひとりひとりが北区の一員として誇りを持って運営している姿にとても感激しました。
高橋歩由美さん
ECC国際外語専門学校
エアラインコース 1年
- ボランティアに参加して変化したことは?
- 私は今回のボランティアを通して地域イベントのイメージが変わりました。地元でも盆踊りなどのイベントがあるのですが、恥ずかしくて参加したことがなかったんです。今日、案内ブースでスタッフの方や来場者の方とお話しするなかで、地域イベントは想像以上に気さくに交流できる場なんだ!という発見がありました。これからも積極的に参加して、多様な世代の方とふれあいながら接客力を身につけていきたいと思いました。
このボランティアで地域活動に触れていただき、ご自身のお住まいで行われている活動にも参加してみようかなと思ってもらえたら嬉しいですね。どの地域でも活動の次の担い手を待っています。恥ずかしがらずにぜひチャレンジしてみてください。
大阪市北区役所 地域課 南垣博志さん
3年ぶりの開催ということもあり、地域の方々の並々ならぬ意気込みを感じた、今回の北区民カーニバル。どのプログラムも大歓声が沸き起こる盛況ぶりでした。そんななか、私が最も目を奪われたのは、園児鼓笛隊。体と同じくらいの大きさの太鼓を抱えながらも堂々と演奏していました。その勇ましい姿は、大人顔負けのかっこよさ!最後まで圧倒されっぱなしでした。(ハピボラ編集部)