一生忘れないボランティア体験に
世界トップレベルの選手が集う、車いすバスケットボール大会「大阪カップ」。今年も丸善インテックアリーナで開催されました。山口学園は、大会の語学面でのサポートを任され、学生ボランティアが通訳を担当します。期間中は海外選手団に帯同しながら過ごすため、密度の高い経験を積むことができます。一生忘れられないボランティア体験になる人も。この活動にチャレンジしたくてECC国際外語への入学を目指す学生もいるほどです。今年はオランダ、カナダ、オーストラリアの3か国が来日。各チームの専任通訳として奮闘する学生たちの姿をお届けします。
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取材日は大会初日。もちろん開会宣言から通訳の仕事はフル回転です。
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試合開始前、ベンチ前でコーチ陣と話す姿も見られます。ゲーム前後は調整事が多いので通訳ニーズが高まるそうです。
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いよいよゲームスタート。白熱のゲームを一目見ようと、メインアリーナ正面はたくさんの人で埋まりました。
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チームの一員として、間近でゲームを観戦します。
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急な対応を迫られることもしばしば。柔軟な対応力はもちろん、ボランティア全体で助け合うチーム力も磨かれていきます。
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ゲーム後は通訳も多忙を極めます。語学力だけではなく、「仕事人」としても貴重な経験を積むことができます。
曽根実乃里さん
ECC国際外語専門学校
グローバル英語コース 2年
(オランダ担当)
- 初日から変化したことはありますか
- 私はオランダチームを担当しています。初日は自信がなくて話すのをためらったり、うなずくだけになってしまったり…。しかし、地域親善交流会で小学校に行ったときに身振り手振りをつけながら説明したら選手にちゃんと伝わったんです。すごく嬉しくて、そこから「もっと英語を話したい!」という気持ちに切り替わりました。通訳はとても重要なポジションです。大変ですが、この経験は絶対に将来の自分を支えてくれる大きなものになると確信しています。
中村風花さん
ECC国際外語専門学校
総合英語コース 1年
(オーストラリア担当)
- 語学ボランティアの難しいところは
- サイモン先生から英語のモチベーションが上がるとおすすめされて参加を決めました。想像以上に責任重大な役割で最初は不安でした。私はオーストラリアチームを担当しているのですが、訛りがある上に話すスピードも早くてまだ聞き取れないときがあります。だからといって恥ずかしがらずに、自分から話しかけていくしかないと踏ん張っているところです。帰国するまでに選手たちと何げない日常会話ができるようになるのが今の目標です。
下西笑舞さん
ECC国際外語専門学校
海外インターンシップコース
総合英語専攻 1年
(カナダ担当)
- 語学ボランティアの魅力
- 授業はもちろん自主的にシャドウイング練習をしたりしながら英語力を磨いてきていました。その力を試す、絶好の機会になっています。学んだことを使って伝えられたらやっぱり嬉しいですし、もっと話したい!とモチベーションも上がってきました。
カナダの選手はジョークを交えて話してくれたり、とても楽しそうに練習していたり、朗らかな人たちばかりです。もうすぐカナダへ留学予定なのですがさらに楽しみになりました!
語学ボランティアのみなさんは運営を支えるキーマンです。言葉の壁を和らげてもらえる安心感があるからこそ、私たちも思い切って選手と関わることができています。ECCの学生さんは勉強熱心で優秀な方ばかり。もっともっと自信を持って突き進んでいってほしいです!
大阪市舞洲障がい者スポーツセンター
スポーツ指導員 三上大成様
「大阪カップ」の運営スタッフは本当に優しい方ばかり。「運営スタッフもひとつのチームです」と運営委員の三上さんがおっしゃっていたのですが、スタッフ同士の信頼関係がしっかりとできていて、どのボランティアさんも大切にされているのが、言葉から行動から伝わってきました
。毎回ECCの学生たちが飛躍的な成長を遂げる語学ボランティア。あたたかく見守ってくれる運営チームがいるからこそ、思い切ってチャレンジできるのかもしれません。(ハピボラ編集部)