市民×福祉の見本市のような存在に
今年で7 回目を迎える尼崎市のイベント「ミーツ・ザ・福祉」。朝は天候が悪かったものの午後には快晴が広がり、会場の橘公園野球場は、お客さんや出店者の方々の笑顔とエネルギーで溢れかえっていました。
「福祉にであう、福祉とまじわる」をテーマにした本イベントは認知度も年々高まり、「自分たちの地域の参考にしたい」という声が寄せられているそう。約60 の出店者の中には他所の市町村からの参加者もいました。遠くは九州から、見学に来られた方も。
「こんなことをやってみたい」という声を元にステージの内容が組まれたり、会場の所々に手話通訳の方がいたりと、障がいという壁を低くし共に過ごせることに注力。今年もたくさんの方が楽しみながら福祉と出会い、福祉について考える1 日となりました。
活動内容は、パンフレットの配布や受付対応、ドリンク販売、ゴミ回収、そして自転車置き場の整理など運営をスムーズに進めるための役割がメイン。出店者もお客さんも楽しく1 日を過ごせるよう、イベントを支えます。さらには「ミーツ・ザ・すぽると」コーナーで、アメフト体験のお手伝いも。単に役割を果たすだけでなく、お客さんと会話をしコミュニケーションを楽しむことが求められます。
活動内容は、パンフレットの配布や受付対応、ドリンク販売、ゴミ回収、そして自転車置き場の整理など運営をスムーズに進めるための役割がメイン。出店者もお客さんも楽しく1 日を過ごせるよう、イベントを支えます。さらには「ミーツ・ザ・すぽると」コーナーで、アメフト体験のお手伝いも。単に役割を果たすだけでなく、お客さんと会話をしコミュニケーションを楽しむことが求められます。
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会場入り口で、お客さんをお出迎え。パンフレットの配布をお手伝いしながら、質問にも答えます。
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スタンプラリーの受付にて。続々とお客さんがやってきて、大忙しでした。
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「ミーツ・ザ・すぽると」コーナーでは、車椅子に乗ってボールを投げるアメフト体験をサポートしました。
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青空が広がり、お客さんで溢れる会場。飲食店のほか、地元の整骨院によるマッサージなどさまざまな出店者が集いました。
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看板ステージの「ミーツ・ザ・新喜劇」は、大盛り上がり。踊りあり、一発芸ありのステージは、観客の笑いに包まれていました。
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極寒のなか、みんなで1 日頑張りました。「またぜひ参加したい!」という学生さんも。来年も会場で会いましょう!
障がい者の方のチャレンジを応援する「ミーツ・ザ・福祉」ですが、障がい者だけでなく国籍が違う方やさまざまな背景の方の「やりたい」を実現できる場になったらいいなと思っています。ECCの学生さんには、ぜひ「こんなことをやってみたい」と積極的に発言していただいて、一緒にイベントを考えていけたらと思います。
ミーツ・ザ・福祉実行委員会 委員長
清田仁之さん
京本 萌花さん
ECC国際外語専門学校
こども保育コース 1 年
- 参加したきっかけを教えてください。
- 授業で子どもの福祉について学んでおり、「ミーツ・ザ・福祉」で実際にハンディキャップのある方々と出会うことは、自分の理解にも繋がるのではと思って参加しました。ドリンク販売のブースを手伝ったのですが、車椅子の方にはこちらから商品を持って行くなど、相手の状況に合わせ自分が動くことの大切さを考えさせられました。また来年も参加し、自分のできることを増やしていきたいと思います。
NANG NON OO KYAUKさん
ECC 国際外語専門学校
日本語学科
- 参加してみてどうでしたか?
- 私は来日して約6 ヶ月ですが、日本語はまだ勉強中のため、いろいろな世代の方と交流し、生の日本語に触れたいと思ってボランティアに参加しました。ドリンク販売のブースでは、飲み物の紹介をするのは難しかったですが、その分、お客さんに買ってもらえた時は嬉しかったです。また、アメフト体験のブースでサポートをしている時に、小学生たちと日本語でたくさん交流できたことが楽しかったです。日本語をもっと上手に話せるようになって、ハンディキャップを持つ方のお手伝いもできたらいいなと思います。来年もぜひ参加したいです。
一年に一度のお祭りでもある「ミーツ・ザ・福祉」。会場には小学生をはじめたくさんの子どもたちがおり、地域の行事としても根づいたイベントだということが伝わってきました。
人気ステージでもある「ミーツ・ザ・新喜劇」では、障がいのある方もない方も「待ってました!」とばかりに一緒にお腹を抱えて笑っている姿が。ステージが終わったあとの、演者たちの達成感に溢れた笑顔も心に残っています。
「これができない」「これに困っている」という日常に潜む壁を、周りの人がいかに臨機応変にアイデアを出すかによって、叶うことはいっぱいある。そんな前向きな気持ちになれる取材でした。(ハピボラ編集部)