国際理解を楽しく深く体験できる、ビッグイベント。
環境破壊や難民、貧困など、わたしたちの世界で起きている問題を、少しでも多くの人に知ってもらおうと始まった「ワン・ワールド・フェスティバル」は、今年で31回目を迎えました。これまで扇町公園で行われていた本イベントは、今年から拠点を梅田スカイビルへ。西日本の国際交流イベントとしては最大規模と言われているそう。より多くの市民の方に国際問題について知ってもらい、「自分も何かしたい」と考えるきっかけをつくれたらと、活動を続けています。
国際問題と聞くと難しい印象がありますが、間口が広いことがこのイベントの特徴。セミナーやワークショップ、NGO /NPO国際協力関連ブースだけでなく、ステージプログラムや世界の料理が楽しめる「みんなのキッチン」、体験イベント「みんなでスポーツ」など、たくさんの入り口をつくっています。
学生たちは会場案内の他に、SDGsワークショップや民族衣装の着付け体験、「みんなでスポーツ」コーナーを担当。小さい子どもから高齢の方まで幅広い世代の来場者が楽しめるように、積極的に案内や声掛けをしながらボランティアに参加しました。イベントのプログラムが豊富なので、スタッフとして役割を担う達成感だけでなく、“新しい出会い”に溢れたボランティア活動です。
学生たちは会場案内の他に、SDGsワークショップや民族衣装の着付け体験、「みんなでスポーツ」コーナーを担当。小さい子どもから高齢の方まで幅広い世代の来場者が楽しめるように、積極的に案内や声掛けをしながらボランティアに参加しました。イベントのプログラムが豊富なので、スタッフとして役割を担う達成感だけでなく、“新しい出会い”に溢れたボランティア活動です。
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1階のワンダースクエアでは「大阪もん」の食材を使った世界のグルメを楽しめる「みんなのキッチン」が登場。たくさんのお客さんで溢れます。
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会場案内中の学生スタッフ。お客さんから、目当てのプログラムの場所を尋ねられることもあり、各会場を覚える必要があります。
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「SDGsワークショップ」では、小枝を使ったストラップづくりを手伝いました。お客さんが気に入った作品を作れるようにアドバイスをし、サポートします。
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パラスポーツの「ボッチャ」体験会では、ルール説明や審判を担当。時には、お客さんと勝負することも!
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「世界の民族衣装の着付け体験」のコーナー。色とりどりの民族衣装にみんな興味津々です。お客さんに似合いそうな1着を一緒に探します。
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ステージでは講演会の他に、多国籍の子どもたちが集ったステージパフォーマンスも!自分のルーツにまつわるクイズを子どもたちが出題し、会場中が楽しく参加していました。
世界では環境破壊や紛争などさまざまな問題が起こっています。こんな時代だからこそ、みんなが協力し問題に向かっていく時だ、ということを、イベントを通して来場者の方に感じ取ってもらえたらと思っています。
年々ボランティアを希望する方も増え、今年は230人もの方が当日手伝ってくださいました。ECCの学生さんにはぜひここで友人を作り、楽しむことを忘れずに参加してほしいですね。その先に国際協力への興味も生まれたら嬉しいです。
ワン・ワールド・フェスティバル実行委員会
事務局長 新居 誠一郎様
王 思洋さん
ECC国際外語専門学校
日本語学科 1年
- 参加してみてどうでしたか?
- このイベントには、いろいろな国の文化を知りたいと思って参加しました。今回は会場案内を担当したのですが、日本語を使ってお客さんに案内することができ、役に立てたことが嬉しかったです。お客さんの中には僕の出身が中国だと知ると、プログラムにある「スオナァ(中国楽器)はどんな楽器ですか?」と質問される方も。母国にまつわることを紹介することができて楽しかったです。一緒に参加した日本人の学生とも友達になることができ、参加してよかったです。
岡本 湖巴さん
ECCアーティスト美容専門学校
ヘアメイクアーティストコース 2年
- 参加したきっかけを教えてください。
- JICAの国際協力体験プログラムに参加したことがきっかけで、高校生の頃から国際交流に興味を持ってボランティアに参加していました。今回このイベントを知り、初めてECCのボランティア活動へ参加しました。私は、いつか自分のブランドを作って、そこで得た資金をもとに難民支援など携わりたいです。今日は国際機関のお話が聞けたり、難民キャンプを疑似体験できたりと、新しい体験が多くとても勉強になりました。
スタッフとしては、小枝を使ったストラップづくりをサポートし、お客さまがイメージしている完成に近づけるように、的確にアドバイスをするよう心がけました。ヘアメイクの授業で学んだ姿勢が活かせたように思います。
SDGsの17の目標が国連で採択されてから来年で10年が経ちます。言葉自体は日常的に耳にするようになり身近なものになりましたが、目標を達成するためにはまだ多くの時間が必要です。そのためには何よりもまず「興味を持つこと」が大切、と、ワン・ワールド・フェスティバルは教えてくれたように思います。誰もが興味を持てる“食べ物”からジャーナリストによる専門的な講演会まで、さまざまな深度のプログラムが用意され、どんな人も一歩進めば国際理解や交流へつながれる扉が散りばめられているように感じました。参加した学生たちもきっと、何かしら初めての体験や出会いがあったのでは?と想像します。
来年はどのようなプログラムが組まれるのか、30年以上続く本イベントを通して広がる、国際交流や理解に期待です!