国際親善試合のキーパーソンである通訳を担う
「2024 国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会」は、2003年に男子大会として始まり、2007年からは女子大会として続いてきました。20回目を迎えた今年は、オーストラリアとイギリス、タイのナショナルチームを迎え、Asueアリーナ大阪で開催。会場には小学生から大人までさまざまな世代が集い、車いすを巧みに動かしシュートを決める選手たちの姿に歓声が響き渡ります。大会の最後にはイギリスチームが初優勝を果たし、日本は2位の座につきました。
「パリ2024パラリンピック」に参加するための最終予選を前に、各チームが闘志を燃やした本大会。車いすバスケを初めて目にする人たちも、その迫力のある世界に興奮し魅了されたようでした。
ECCの学生は滞在中の海外選手団に付き、日常生活から試合中まであらゆる場面で通訳としてサポートします。学生の中には1週間選手団とともに行動する担当者も。大会だけでなく小学校で行われる地域親善交流会への参加など、あらゆる場面で通訳する語学力が求められます。当日は運営事務局や審判とチームの間に立つだけでなく、開会式やフレンドシップ、閉会式で通訳をするという大役も。国際親善試合という特別な場で、英語能力を試すことができる貴重なボランティアです。
ECCの学生は滞在中の海外選手団に付き、日常生活から試合中まであらゆる場面で通訳としてサポートします。学生の中には1週間選手団とともに行動する担当者も。大会だけでなく小中学校で行われる地域親善交流会への参加など、あらゆる場面で通訳する語学力が求められます。当日は運営事務局や審判とチームの間に立つだけでなく、開会式やフレンドシップ、閉会式で通訳をするという大役も。国際親善試合という特別な場で、英語能力を試すことができる貴重なボランティアです。
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こちらはタイの選手たち。ウォーミングアップをする選手に、試合に必要なものなどを説明中。
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試合のことだけでなく、当日の流れや質問に答えるのも通訳の役目。「試合前に、国歌斉唱はある?」など細かな質問がたくさん! その都度臨機応変に対応しました。
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開会式で通訳をするという初めての体験。「すごく緊張した!」そうですが、見事に英語を操っていました。
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近隣住民や小学生など、たくさんの観客がいた日本VSオーストラリア戦。日本は「72―28」でオーストラリアに勝利!
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試合中は担当チームのベンチに入り、ともに過ごしてきた選手たちを元気に応援!
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試合終了後には、選手に英語で労いの言葉をかけていました。積極的な姿勢と笑顔に、選手と築いた関係性を感じます。
一年以上前から準備を始めるこの大会もいよいよ当日を迎え、アリーナに響く歓声や拍手に「今年も無事開催できてよかった」と嬉しく思います。ECCの学生さんは、とにかく一生懸命通訳に挑んでくれていますし、学生さんがいなければ大会は成り立ちません。もちろんスムーズに訳せない場面もあったと思いますが、その経験はきっと何かのチャンスに変わるはずです。英語力が鍛えられるだけでなく、英語へのさらなるモチベーションUPに繋がればと思います。
国際親善車いすバスケットボール大会 実行委員会
事務局次長 山口一朗さん
鍵野栞さん
ECC国際外語専門学校
グローバル英語コース 2年
- 参加してみてどうでしたか?
- 初めての通訳なので、楽しみな反面、最初はプレッシャーを感じていました。でも慣れることがまず大事だと思い、できる限り積極的に話しかけるようにしました。
言葉の壁があるので最初は選手たちと溝を感じたのですが、選手たちがとても優しく接してくれたことで、今はアットホームな雰囲気で楽しく通訳できています。実際に現場に出たことで、授業で学んできたフレーズを使う場面も多く、もっと身につけていきたい!と思いました。また、英語力だけでなく表情やテンションが、コミュニケーションにはすごく大切だなと実感する機会でした。
日坂瑠里愛さん
ECC国際外語専門学校
総合英語コース 1年
- 語学ボランティアに必要なことは、何だと思いますか?
- 英語力はもちろんですが、参加してみたいという気持ちが少しでもあるなら不安でも挑戦してみること。私も初めは、6泊7日という長期の語学ボランティアは難しそうだなと迷ったのですが、英語漬けになれる機会だ!と、スピーキング力を伸ばすために参加することにしました。選手たちが本当に優しく、私の英語がわかりにくいことがあっても積極的に質問してくれたり、ゲームに誘ってくれたりと、コミュニケーションをとってくれたので、本当に楽しかったです。覚えてきたフレーズや単語だけでなく、瞬時に英語を考え話す力も身につくので、とてもいい経験になりました。
「日本VSオーストラリア」の試合が始まるとすぐに、両国を応援する子どもたちの声で会場が包まれ、選手にとってだけでなく子どもたちにとっても重要な日になったのだろうと感じる試合でした。
今回インタビューに応えてくれた学生は二人とも笑顔が絶えない姿が印象的。日々の授業や生活から離れ、チームとともに一週間過ごすことは、英語力だけでなく気遣いや想像力が試される機会だったと思います。英語を話すことが目的なのではなく、英語を手段にして選手たちと向き合うことができたのではないか?と、二人の働く姿を頼もしく感じました。
(ハピボラ編集部)