卒業前の腕が試される「マタニティフォト」
今年で2回目を迎えた「マタニティフォト」は、ブライダル・ウェディングコースのプロジェクト。妊娠7〜9ヶ月頃のご夫婦をお迎えして、今しか撮れない家族の姿をプロのカメラマンが撮影します。学生は2人1組のペアになってヘアセットとメイク、そして撮影中のポージングなどを担当します。
卒業後、主にウェディング業界に進む学生たちにとっては、妊娠中という特別な状態のお客さまへの対応を学ぶ貴重な機会です。今回ご参加いただいたお客さまは、みなさんちょうど臨月を迎えた頃の方ばかり。学生たちが率先してお客さまを気遣いながら、希望のポーズをヒアリング・提案し、カメラマンと相談しながら撮影を進めていきました。
お客さまによって、どのようなマタニティフォトを撮影したいかはさまざま。直接お会いするのは当日のみですが、事前にアンケートを実施し、希望を叶えられるようにイメージを膨らませていきます。
当日は自己紹介を終えた後、さっそくヘアセットとメイクへ。撮影中も二人の表情や雰囲気を観察しながら、ポーズを提案。限られた時間内でコミュニケーションをとりながら、お客様の希望を聞き出し叶える力が求められます。
お客さまによって、どのようなマタニティフォトを撮影したいかはさまざま。直接お会いするのは当日のみですが、事前にアンケートを実施し、希望を叶えられるようにイメージを膨らませていきます。
当日は自己紹介を終えた後、さっそくヘアセットとメイクへ。撮影中も二人の表情や雰囲気を観察しながら、ポーズを提案。限られた時間内でコミュニケーションをとりながら、お客様の希望を聞き出し叶える力が求められます。
今回は5組のご家族が参加してくれました。アンケートの他に、普段のメイクや好きな色、希望のイメージを聞きながら、セットを進めていきます。
メイクとヘアセットが完了したら着付けへ。ご自分で着用していただいたあと、鏡を見ながら微調整をしていきました。
撮影スタート。カメラマンさんの指示のもと、ポーズごとにお花の持ち方や、ヘアセットの調整をしていきます。
ドレスの方もいればスーツの方もいらっしゃり、お客さまごとに求められる雰囲気が異なる「マタニティフォト」。服装にあったきれいなポージングを相談中。
ペアで話し合いながら進行。用意したポージングのサンプルとお客様の雰囲気を擦り合わせ、お待たせすることなく的確にアドバイスができました。
最後は撮影した写真のチェック!お客さまの笑顔に、イメージを叶えられた手応えを感じます。

ブライダル業界に進めば、妊婦さんと接する機会は必ず出てきます。実際の現場では、つわり中の方や臨月を迎えた方など、さまざまな状態の方がいるでしょう。そのためにも「マタニティフォト」は、お客さまの体調を気遣ってケアすることを実体験として学ぶ機会です。学生自身もいつか自分が通る道かもしれませんし、この機会を通して、命の尊さも感じてもらえらたらと思います。
ブライダル・ウェディングコース 吉村先生
竹中 絢さん
ECCアーティスト美容専門学校
ブライダル・ウェディングコース2年
- 活動中に心がけたことは?
- 今回は妊娠中の方がお客さまなので、いつも以上に気配りすることを心がけました。また、妊婦さんはできるポージングが限られています。カジュアルな雰囲気をご希望されていたので、シンプルめなポーズでも華やかに見せられるよう、ペアの学生と一緒に相談しながら20枚程度サンプルを用意しました。
準備では、メイクを担当しました。初めてお客さまと対面した時、ピンクが似合いそうだなと思っていたところ選んでくださったので、自分の提案がマッチしたことが嬉しかったです
中島瑞月さん
ECCアーティスト美容専門学校
ブライダル・ウェディングコース2年
- 今後に活かしたいことは?
- お客さまの心のうちにある希望やイメージを引き出すこと。今回担当したお客さまは、普段あまりメイクをされないということだったので、コミュニケーションをとりながら「撮影なので、こういうのはどうでしょう?」と提案しました。お客さまの好みを徐々に知り、うちに秘めている希望を汲み取ることが大切だと実感しました。卒業後はドレスショップに勤める予定なので、ドレスを選ぶお客さまにも、今日の経験を念頭にご提案できたらと思います。撮影中、お二人がとても楽しそうにされている姿を見ることができ、担当できてよかったなと思いました。
ヘアセットやメイクだけでなく、撮影の進行にも関わる学生たち。立ちポーズを終えた後に座りポーズをするなど、妊婦さんの負担を最小限にするためにペアでプランを立て、話し合いながら進めていく姿が印象的でした。また、ひとえに「マタニティフォト」と言っても、ご家族によって好きなスタイルや雰囲気が違い、5組それぞれ異なる写真が完成。担当するご家族の好みをしっかりと掴んで提案していく学生たちを頼もしく感じた一日でした。撮影中は幸せそうな二人を前に、学生たちから「かわいい〜!!」という心の声が漏れ出す場面も。にこやかに、でもテキパキと対応し、お客さまが安心して参加されていたように思います。(ハピボラ編集部)